自動詞と他動詞

試験に出るぞ!【rise と raise】これは紛らわしい自動詞と他動詞だ!活用形を絶対頭に叩き込め!

[rise][raise] は自動詞と他動詞の判別ができているか、あるいはその活用形を理解しているかどうかを訊ねる問題で頻出です。

英文中で動詞を見たら、自動詞なのか他動詞なのかを常に判別する癖をつけましょう。


以下、例文と合わせて見ていきましょう。


rise「上がる」(自動詞)

※「立ち上がる、起き上がる、眠りから起きあがる」というのが語源的な意味です。「下から上へ移動する。」この動詞のエネルギーは他のものに作用しません。それ自身で完結します。よって目的語があるとおかしい。自動詞たる所以です。

・変化は rise-rose-risen

His soul rose straight up to heaven.
「彼の魂はまっすぐに天に昇っていった。」

He watched with tears in his eyes as the rising sun banner slowly rose to the top of the pole.

「日の丸の旗がゆっくりとポールの頂上まで昇るのを、彼は目に涙を浮かべながら見ていた。」

Mt. Iwaki rises steeply in the Tsugaru Plain.

「津軽平野にそびえる岩木山。」

The war caused gasoline prices to rise by 20%.

「その戦争の影響でガソリン価格が20%も上昇した。」


raise「~を上げる、育てる」(他動詞)

※「立ち上がらせる、建てる、持ち上げる、育てる」というのが語源的な意味。「何かに力を加えて持ち上げて高くする」イメージですから、この動詞の持つエネルギーがぶつかってゆく対象が必ず存在し、それがこの動詞の力で上の方向へ移動していくわけです。典型的な他動詞です。

・変化は raise-raised-raised


Raise your hand if you object to this proposal.

「この提案に異議がある方は手を挙げてください。」

Admiral Nimitz raised the monument to honor the soldiers who fought bravely on that island.

「ニミッツ提督は、その島で勇敢に戦った兵士たちを称えるために記念碑を建てた。」

Teachers in Akita Prefecture have worked hard to raise the academic standards of the children.

「秋田県の教職員は、児童の学力水準を上げるために懸命に努力してきた。」

After traveling to Hokkaido, she raised her insight into Ainu culture , and made the existence of the race known to the Western world.

「北海道への旅をきっかけに彼女はアイヌ文化への見識を高め、この民族の存在を西洋世界に知らしめた。」



今回は以上です。

ご精読いただきありがとうございました。