英語の中には沢山のラテン語由来の単語があります。
特にアメリカ英語においては「アメリカ人のラテン語好き」も相まって多くのラテン語表記が使われており、実際の英文にも頻繁に登場してきます。
普段、英文で目にする頻度が高いいくつかを取り上げて紹介したいと思います。
いずれも日常的に目にするものばかりです。
この機会にぜひ覚えておきたいですね。
以下、例文と合わせて見ていきましょう。
bona fide「誠意ある、真実の」形容詞、副詞
He was a bona fide samurai.
「彼は正真正銘のサムライだった。」
※語源的には「善意」の意味。
de facto「事実上の」形容詞、副詞
The Tokugawa clan was the de facto ruler of Japan at the time.
「当時の日本の事実上の支配者は徳川家であった。」
※deは「~の下に、~に従って」factoは「真実」
e. g.「たとえば」
This waste contains metals, e.g. copper and nickel.
「この廃棄物には銅やニッケルといった金属が含まれている。」
※e.g.=for example
i. e.「すなわち、言い換えれば」=that is
The officials who worked here were dispatched from Edo, i.e. Tokyo.
「ここで働いていた役人は江戸すなわち東京から派遣された。」
※ラテン語 id est=that is の略
per capita「一人当たりの」
Annual rice consumption per capita continues to decline.
「一人当たりの年間コメ消費量は減り続けている。」
※per「~につき」capita「頭」
per se「それ自体、本来」
Making such a statement is considered racist per se.
「そのような発言をすること自体が人種差別主義者とみなされる。」
※per se=by itself
pro bono「公益のため、無料で」
A lot of taxpayers money has been provided to that organization for its pro bono activities.
「その組織の公益活動には、多くの税金が投入されている。」
※proはforの意味。bonoはbeneと同義「善い、良い」
vice versa「逆もまた同様」
They say that cross-country ski training is effective for running and vice versa.
「クロスカントリースキーのトレーニングはランニングに効果的で、その逆もまた然りだという。」
※vice「交代、変更」versa「変わる、回転する」通常はandやorを伴って使用されることがほとんど。
status quo「そのまま、現状」名詞。
They strongly prefer to maintain the status quo on the border.「彼らは国境線の現状維持を強く希望している。」
※status「状況、状態、位置」quo「現状の、現存の」
alma mater「母校」
Harvard University is the alma mater of Facebook founder Zuckerberg.
「ハーバード大学はフェイスブック創業者ザッカーバーグの母校である。」
※alma「栄養を与える」mater「母」
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。