未来表現の進行形

これは時制の問題で頻出だ!【 go, come, start, leave, arrive, reach, begin, finish, die 】このような「始まると同時に終わってしまう」意味を持つ動詞の進行形は進行中の動作を意味しないぞ!表しているのは「予定、未来」だ!

進行形に使われる一般的な動詞 run, sleep, work, play, swim, study といった「動作動詞」にはその動作、行為に始まりと終わりがあり、この動詞の進行形はその中間である「~しているところです」を表します。

ところが go, come, start, leave, arrive, reach, begin, finish, die といった往来や発着、開始や終止を意味する動詞の進行形は「~しているところです」という意味ではなく、「予定」を意味する未来表現をつくります。

このような動詞は開始と同時に終わる動きを意味し、他の動作動詞のようにそれを一定時間持続するという意味合いを持ちません。

自分の自由意志で「いつから始まっていつ終わる」という風にその持続時間をコントロールすることもできません。

始まりと終わりの中間である「〜している最中」という意味を持たない動詞なのです。

これらの動詞で作られている be動詞+Ving は一見、形こそ進行形のように見えますが、実は進行形ではありません。未来表現です。

表現しているのは今、あるいはその時に向かっている未来、予定です。


以下の例文を見ればよく理解できると思います。



go


I’m going to be 63 next month.
「私は来月、63歳になる。」

come

Our train is coming soon.

「もうすぐ僕たちの乗る列車が来る。」

start

We are starting a two week winter vacation starting tomorrow.

「僕たちは明日から2週間の冬休みに入る。」

leave

He is leaving for New York tomorrow.

「彼は明日ニューヨークへ旅立つ。」

arrive

The Shinkansen they are on is arriving at Sendai in ten minutes.

「彼らの乗った新幹線はあと10分で仙台に到着する。」

reach

The expedition was reaching the South Pole on Christmas Day.

「探検隊はクリスマスの日に南極点に到達する予定だった。」

begin

Japanese movies are beginning to change.

「日本の映画は変わり始めている。」

finish

I’m finishing almost all the courses required for graduation.
「僕は卒業に必要な科目はほぼすべて修了しています。」

die 

The soldier was dying when I found him.
「私が発見したとき、その兵士は瀕死の状態だった。」


どうですか?どれも「~している最中」と意味は全くありませんね。
進行形は使われる動詞によって未来表現にもなるということです。



今回は以上です。

ご精読いただきありがとうございました。