関係詞

日本語訳するときに注意しろ!これが【関係形容詞の what, which 】と【複合関係形容詞の whatever, whichever 】だ!注目すべきは関係形容詞の what だ!ここでしっかり確認しておけ!

関係形容詞Relative Adjectiveに関してはおそらくほとんどの学習者が「関係形容詞?そんなのあったのか?」という感じで、文法単元としては非常に影の薄い存在です。

関係形容詞のwhatとwhich、複合関係形容詞のwhateverと whichever、いずれも後ろに名詞を従えて接続詞と形容詞をかねているところが「関係形容詞」と言われる理由です。

注意すべきは関係形容詞のwhatで「すべての(all)~」の意味を含んでいるという点です。

以下のような文がよく登場します。

The gentleman gave the poor girl what money he had then.
「その紳士はその貧しい少女にその時の所持金をすべて与えた。」

複合関係形容詞whateverに関しては今回が二回目の記事になります。

形も複合関係代名詞と同じですし、その役割も複合関係代名詞と同様に「強調の名詞のカタマリ」と「譲歩の副詞のカタマリ」を作り、後ろに名詞が必ずくるという点を除いてはほとんど同じです。

解釈に関しても、上の関係形容詞のwhatを除けば英文中で出会っても難なく意味が読み取れるものですから、気楽に以下の例文を読んでいただければ幸いです。


今回は以下の4つに整理しました。

1.関係形容詞の what  「~するすべての」

2.関係形容詞の which  「どの~も」

3.複合関係形容詞の whatever

4.複合関係形容詞の whichever


まず
1.関係形容詞の what  「~するすべての」

・what+名詞が基本的な形。

・名詞節を作る。

・直後の名詞を修飾しながら形容詞と接続詞の働きをしている。

・all the~that….  「 …するすべての~」と訳す。

・名詞の前にlittleやfewを伴うことが多い。

The king gave me what privilege he had with him then.
「その王は当時彼が持っていた全ての特権を私に与えた。」

We will give you what little help we can.
「君に私たちが出来うる限りの支援をしよう。」

City authorities used what few facilities available as shelters for the evacuees.
「市当局は避難者への避難所として利用可能なすべての施設を利用した。」

Would you lend me what little money you have?
「あなたが持っているすべてのお金を貸してくれませんか?」


2.関係形容詞の which  「どの~も」

・which+名詞が基本的な形。

・「前置詞+which+名詞」の形で用いられることがほとんど。

・物だけでなく人を表す名詞にも用いられる。

・関係代名詞の非制限用法(継続用法)と同じ役割を果たす。

・つまり、前にはカンマがくる。

・カンマの前の先行詞、もしくはカンマ前の文全体を修飾する。

The parents traveled together as far as Hirosaki, in which garrison they had the last chat with their son who was going to Manchuria.
「その両親ははるばる弘前まで出向き、その部隊で満州へ出征する息子と最後の面会をした。」

They might refuse to follow the agreement, in which case we should appeal to the International Court of Justice.
「彼らは合意に従うことを拒否するかもしれません。その場合、私たちは国際司法裁判所に訴えるべきです。」

Overtime may continue until midnight. in which circumstance you can stay at a nearby hotel.
「残業は深夜まで及ぶ可能性がある。そんな状況だったら近くのホテルに泊まってもよろしい。」

If this kind of diplomatic relations continues, in which situation we must take more drastic action.
「このような外交関係が続くなら、より抜本的な行動を取らねばなるまい。」

His next place of assignment was Sagamihara. in which place he happened to be born.
「彼の次の赴任地は相模原だった。そこはたまたま彼の生誕の地だった。」


3.複合関係形容詞の whatever

・強調の名詞節を作る。「どんな~でも」[=any~that ]

Whatever testimony the defendant speaks will not make a good impression on the judge.
「被告が話すどんな証言も裁判官に良い印象を与えないだろう。」

I’ll buy you whatever toy you like. You got a perfect score in the test.
「どんなおもちゃでも買ってあげるよ。テストで100点とったからね。」

Whatever college you choose is all right with us as long as it is in Nagoya city.
「名古屋市内であればどんな大学を選んでも大丈夫だよ。」


・譲歩の副詞節を作る。「どんな~だろうとも」
[ =no matter what ]


Whatever paper says the scandal, he won’t care.
「どんな新聞がその不祥事を書き立てようと彼は意に介さないだろう。」

Whatever difficulty comes up, I have what I absolutely must protect.
「どんなに打ちのめされても守るものがある。」

Whatever enemy I am against, I will fulfill my duty.
「どんな敵が相手だろうと俺は俺の責務を全うする。」


4.複合関係形容詞の whichever

・強調の名詞節、名詞句を作る。「どちらの~でも」[=any~that ]

You may take whichever cake you like.
「どっちのケーキでも好きな方をとっていいよ。」

Register whichever subject you are interested in.
「どちらでもあなたが興味のある科目を登録してください。」

She can beat him with whichever weapon.
「彼女はどちらの武器でも彼を倒すことができる。」

・譲歩の副詞節を作る。「どちらの~を~しようとも」
[=no matter which ]

Whichever job you choose, you will be successful.
「どちらの就職先を選ぼうとも君なら出世するだろう。」

I think you will be a good player whichever music instrument you choose.
「どちらの楽器を選んでも、あなたは良い演奏者になると思います。」

It takes an hour and a half from Takayama to Toyama regardless of whichever road you take.
「どっちの道を通っても高山から富山までは一時間半かかる。」



今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。

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