名詞の強調表現

これは試験に出るぞ!【 courage, readiness, boldness, misfortune, luck, cruelty, impudence, foolishness, fortune 】 名詞の単元でよく出題される「~にも~する」【 have+the+抽象名詞+to do 】という型の強調表現はこの抽象名詞を覚えておけば十分だ!

「幸運にも~する」「大胆にも~する」などといった表現は英作文などの問題でもよく扱われますし、覚えておくと非常にバリエーションの幅が広がるこなれた英語表現です。

構文も非常にシンプルで【 have+the+抽象名詞+to do 】という形を覚えておけば十分です。


同じような意味の表現で
It’s very kind of you to lend me an umbrella.
「傘を貸してくれるなんて、親切だね。」

などがありますが、これはIt が主語ですから、傘を貸してくれた人の「性格、特質」を強調しています。
「~にも~する」【 have+the+抽象名詞+to do 】の表現は抽象名詞が表しているその状況への「評価」を強調している表現です。


使われる抽象名詞も馴染みのあるもので、それほど数は多くありません。
以下のような単語を覚えておけば十分でしょう。
名詞の構文に関する問題でよく出題されますので確認しておきましょう。

courage(勇気)
readiness(用意、周到)
boldness(大胆)
misfortune(不運)
luck(幸運)
cruelty(冷酷)
impudence(ずうずうしさ、生意気)
foolishness(愚かさ、馬鹿らしさ)
fortune(幸運)



以下、例文をご覧ください。


courage(勇気)

He had the courage to venture into the president’s office alone.
「彼は勇敢にも一人で社長室に乗り込んで行った。」

readiness(用意、周到)

She had the readiness to adopt the tax bill proposed by the Ministry of Finance.
「彼女は周到にも財務省が提案した税制法案を進んで採用した。」

boldness(大胆)

The president had the boldness to claim the island as their own territory.
「大統領は厚かましくもその島も自国の領土だと主張した。」

misfortune(不運)

The player had the misfortune to injure his leg just before the match.
「その選手は不運にも試合直前に脚を負傷した。」

luck(幸運)

We had the luck to survive since the shell that hit our trench was an unexploded bomb.
「私たちの塹壕に命中した砲弾は不発弾だったので、私たちは幸運にも生き残ることができた。」

cruelty(冷酷)

The feudal lord had the cruelty to execute all the peasant leaders who appealed directly to him.
「封建領主は冷酷にも直訴した農民の指導者を全員処刑した。」

impudence(ずうずうしさ、生意気)

John had the impudence to insult her father in public.
「ジョンは生意気にも彼女の父を公の場で侮辱した。」

foolishness(愚かさ、馬鹿らしさ)

He had the foolishness to invest all his money in stocks.
「彼は愚かにも全財産を株式に投資した。」

fortune(幸運)

He had the fortune to be late and caught the next train, so he escaped the accident.
「彼は幸運にも遅刻して次の電車に乗ったので、事故を免れた。」



今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。