強調・倒置・同格

入試によく出るぞ!強調構文と形式主語構文の見極め方はコレだ!【on earth, in the world, It is A that~, do, does】これで強調構文については完璧だ!

強調構文は It+be動詞+A+that~ という形で登場します。

Aの位置に名詞(主語、目的語、補語)を出して強調するものと、副詞(句、節)を出して強調するものの2種類があります。

形容詞をAの位置に持ってくるのは形式主語構文であり、強調構文ではありません。

名詞がくる場合の that は関係代名詞の that (who, whichもOK)で後ろには不完全文がきます。ただし、この場合、もしこの文の前に別の文があり、Itがその文にある名詞の代名詞として働いているのであればそれは強調構文ではなく、ただのSVCの文です。

副詞がくる場合の that は接続詞の that です。後ろには完全文がきます。

強調構文と形式主語分は一見同じ形にみえるのでまぎらわしいのですが以下の3点で判別できます。

・Aの位置に形容詞がきている ⇒ 形式主語分

・Aの位置の名詞、副詞を that 以下の文に戻すと意味が通じる。
⇒ 強調構文

・It be動詞 that を除いてそのまま意味が通じる。⇒ 強調構文。
意味が通じない ⇒ 形式主語文。

 

強調構文の訳し方 ⇒ 強調構文であることを明確にするために最初に that 以下の文を訳して、最後に強調している名詞、副詞をもってきましょう。


その他の「強調」文も含めて以下にまとめてみました。


1.It+be動詞+名詞+that~ 名詞を強調(that は関係代名詞)

2.It+be動詞+副詞+that~ 副詞を強調(that は接続詞)

3.副詞の反復による強調。

4.助動詞の do, does, did による強調。

5.疑問詞の直後に副詞(句) on earth,  in the world等を置く。

6.the very+名詞


以下、例文と合わせてご覧下さい。


1.It+be動詞+名詞+that~ 名詞を強調(that は関係代名詞)

※that の後ろには不完全文。

It was Eri that(who) first agreed to your proposal.
「キミの提案に最初に同意したのは恵理だったよ。」

It was You that first recommended him as the most suitable person to be the next prime minister.
「次期首相に最もふさわしい人物として最初に彼を推薦したのは君だよ。」


2.It+be動詞+副詞+that~ 副詞を強調(that は接続詞)

※that の後ろには完全文。

It was exactly 10 years ago today that I first met my wife.
「私が妻と初めて出会ったのは、ちょうど10年前の今日でした。」

It was here on the Sabishiro-beach that the first non-stop crossing of the Pacific Ocean by the Miss Veedol in 1931 took off.
「1931年にミス・ビードル号が世界初の太平洋無着陸横断の離陸をしたのがここ淋代海岸です。」


3.副詞の反復による強調。

※「何度も、繰り返し」の意味。

Lately he’s been replaying and watching his favorite marching band videos again and again on YouTube.
「最近、彼はYouTubeでお気に入りのマーチングバンドの映像を何度も再生して見ているそうです。」

He was so happy that he looked over and over at the acceptance letter he had received that day.
「彼は嬉しさのあまり、その日に受け取った合格通知を何度も見返した。」


4.助動詞の do, does, did による強調。

I don’t like watermelon, but I do love melons.
「僕はスイカは苦手だけど、メロンは大好きです。」

I did review the question and answer twice to see if I could possibly be wrong.

「僕はもしかしたら間違っているかもしれないと思い、問題と解答を2度見直しました。」


5.疑問詞の直後に副詞(句) on earth,  in the world等を置く。

※「~いったい」という意味。

Why on earth do you live here in Nagoya?
「いったいどうして君がここ名古屋に住んでいるんだ?」

What in the world are you trying to say with this pointless report?
「こんな要領を得ない報告書で君はいったい何を言いたいんだ?」


6.the very+名詞

※「まさにその~」の意味。この場合の very は形容詞。

At a time when we are in dire straits, his offer is just the very thing.
「私たちが窮地に立たされているときに、彼の提案はまさに渡りに船です。」

It was the very person in this photo who gave us a helping hand when we were at our wits’ end.
「私たちが途方に暮れていたときに手を差し伸べてくれたのは、まさにこの写真の方でした。」

 


今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。