分詞構文というのは現在分詞の副詞的用法と考えればわかり易い。
「過去分詞で始まるのもあるじゃないか。」とお考えの方も多いかもしれませんが、あれは be動詞の現在分詞である being を省略しているものです。
分詞構文で使われる意味上の主語が特定の人ではなく一般の人を表す you, we, they などの場合はこの主語がよく省略されます。
「あえて、言わなくても分かるでしょ?」ということです。
以下は分詞構文の慣用表現として頻繁に見かけるものです。
話しのとっかかりで冒頭に使われますので覚えておけば会話や作文の表現の幅が広がります。
穴埋め問題によく出てきますので確認しておきましょう。
以下、例文とあわせてご覧下さい
talking of (~と言えば)
Talking of weather, has it snowed in Hokkaido yet?
「天気といえば、北海道はもう雪が降りましたか?」
speaking of(~の話のついでだが)
Speaking of Tanaka, I heard he got married recently?
「田中といえば、最近結婚したと聞いたが?」
considering(~の割には、~を思えば)
Considering that he was raised in America, he can’t speak English well.
「彼はアメリカ育ちの割には英語を上手に話せないな。」
strictly speaking(厳密に言えば)
Strictly speaking, there were several mistakes in your report.
「厳密に言えば、あなたのレポートにはいくつかの間違いがあった。」
frankly speaking(率直に言えば)
Frankly speaking, she doesn’t like you.
「率直に言って彼女はあなたの事が好きじゃない。」
※日本語の良さげなイメージと違って英語の frankly の後には聞き手にとって耳の痛い、ショッキングな内容が続きます。
roughly speaking(大雑把に言えば)
Roughly speaking, half of the visitors were foreigners.
「大雑把に言って、来場者の半分は外国人でした。」
assuming(~だとしたら)
Assuming it is snowy tomorrow, how much food would you need to buy?
「明日の天気が雪だったら、食材の仕入れの量はどれくらいにしますか?」
generally speaking(一般的に言うと)
Generally speaking, women live longer than men.
「一般的言って、女性は男性より長生きだ。」
taking one’s age into consideration.(~の年齢を考慮すると)
Taking his age into consideration, it will be difficult to continue this job.
「彼の年齢を考慮すると、この仕事を続けるのは難しいだろう。」
supposing (that)(もし~ならば)
Supposing if the rumors were true, my trust in him would not change.
「仮に噂が本当だとしても、彼への信頼は変わらない。」
granting that(もし~だとしても)
Granting that candidate were nominated, the outcome of the election campaign would not change.
「その候補者が指名されたとしても、選挙戦の結果は変わらないだろう。」
judging from(~から判断すると)
Judging from his accent, he’s probably from the Tohoku region.
「彼のアクセントから判断すると、東北地方の出身だろう。」
providing (that)(もし~ならば)
Providing you can double my pay, I’ll take the job.
「給料を倍にしてくれるなら、この仕事を引き受けるよ。」
seeing (that)(~ということを思えば)
Seeing that he’s still young, this failure will help him in the future.
「彼はまだ若いのだから、この失敗は将来に役立つだろう。」
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。