代名詞

each other を「お互いに」という訳で覚えてはいけません。これは代名詞です。


each other の意味を「お互いに」という訳で覚えている人が多いのではないでしょうか。


でも、それでは副詞の意味になってしまいます。


each other は副詞ではありません。

each other は「お互い」という意味の代名詞です。

一般に代名詞という品詞は文の中で主語、目的語、補語、前置詞の目的語の役割を果たしますが、each other は主語と補語にはなりません。

英文ではもっぱら目的語もしくは前置詞の目的語(前置詞句となって副詞の役割をする。)として使われています。

him や her, them と同じ感覚で使いましょう。

そうすると「代名詞」だという感じがしっくりくると思います。

品詞については前記事の「品詞」と「句」、「節」の話。英文法の大事な基本ですから確認しておきましょう。をご参照ください。


それでは例文と合わせて見ていきましょう。

General Grant and General Lee, who met for the first time in the room, looked at each other with respect.
「その部屋で初めて会ったグラント将軍とリー将軍は尊敬の念を込めてお互いを見た。」

※前置詞 at の目的語として副詞句を作っています。

Among members of Shinsengumi, for their thick dialect, Tomiyama from Satsuma and Mounai from Tsugaru, couldn’t understand each other.
「新選組の隊士、薩摩出身の富山と津軽出身の毛内では方言が強くて言葉が通じなかった。」

※他動詞 understand の目的語として使われています。

The Combined Fleet and the Baltic Fleet appeared to pass each other, keeping the distance between them at 6000 meters.
「連合艦隊とバルチック艦隊は互いの間合いを6000メートルに保ってすれ違うように見えた。」

Ryoma and Shintaro were both dying and seriously injured, but they talked to each other with all their strength.
「竜馬と慎太郎は共に瀕死の重傷を負っていたが、最期の力を振り絞って声をかけ合った。」

 

今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。

一億人の英文法 すべての日本人に贈るー「話すため」の英文法 (東進ブックス) [ 大西泰斗 ]