英語において品詞の理解は非常に大事です。
品詞を判別し、他の語との関係性を理解することなしに英語を理解することはできません。ここでは名詞についてその要点を解説します。
英語において文の要素として名詞が果たす役割は次の3つです。
1.主語になる
2.目的語になる
3.補語になる
それではどのような単語、フレーズが名詞として働いているのか?
それは以下の6つです。
1.単語の名詞(当然ですね)
2.to不定詞(名詞的用法)
3.動名詞、動名詞句(名詞、名詞句)
4.関係代名詞のwhat~(名詞節)
5.従位接続詞のthat~(名詞節)
6.間接疑問文(名詞節)
以上の6つの言葉のカタマリが英文の中で主語、目的語あるいは補語として機能しているわけです。
見分け方としては、動詞の前に語のかたまり、他動詞の直後に置かれているかたまり、自動詞の直後にあって主語とイコール関係になっているかたまり、語、句、節の直前に置かれている前置詞。こういったものが手掛かりになります。
1つだけの単語であろうと、数語からなる句であろうと、あるいは長々とした節であろうとつまり、やっていることは主語か目的語、補語だということです。
また、「前置詞+名詞、名詞句、名詞節はセットで副詞になる。」ということも大事なことです。
それでは例文を見てみましょう。
Reading aloud is my daily routine.
「音読することは私の日課です。」
※動名詞readingが主語になっています。aloudは副詞。
What he has told you is a lie.
「彼があなたに話したことは嘘です。」
※What he has told youの関係代名詞節が主語。関係代名詞で名詞節をつくるのはwhatのみ。
I had no idea that Jeremy had become a minister after he returned to England.
「ジェレミーがイギリスに帰ってから大臣になってたなんて全然知らなかったよ。」
※that以下はideaを同格修飾する名詞節。
以上のようなことを手掛かりに英文中の名詞を判別していきましょう。
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。