進行形

「進行形は動作動詞で作る」と思っていないか?それは大間違いだぞ!【I’m loving it. You are looking nice. 】状態動詞の進行形もバンバンありだ!英語表現が生き生きと広がるぞ! 現在進行形が持つ3つの意味を頭に叩き込め!

現在進行形present progressiveの形はご存知のとおりbe動詞+Vingです。

[Ving] は英文中で頻繁に見かけますが、この [Ving] つまり現在分詞が英語の中で動詞、厳密にいえば述語動詞predicate verb (V)として使われるのはこの現在進行形、あるいは過去進行形においてのみです。

ほかは全て「動名詞」「現在分詞」「分詞構文」といった別の品詞に変化して別の役割を担っています。

今回は「現在進行形」をとりあげました。

この形は中学一年で「~している」という表現で最初に習いますが、これ以外にも「確定した未来」や「頻繁なもの、常態化しているものに対する不満」を表現することにも使われます。

英文の中にい [be動詞+Ving] を見つけたら、以下の3つのいずれかの意味を当てはめれば大丈夫です。


以下、その3つを例文を上げて紹介します。 

1.現在進行している動作

2.いつも繰り返される動作への不満

3.確定的な未来「もうそれに向かって進んでいる。」


まず、
1.現在進行している動作

・ほとんどの場合、動作動詞が使われます。

・「動き」の始まりと終わりがあり、今その途中だということです。

・動作が進行中であることを表現。「~している」(今現在を表す副詞、副詞句を伴う。at present, nowなど。)

・ある段階、状態への接近。「~しつつある、しかけている」( 始まりと同時に終わってしまう動詞、begin, stop, end, die などがよく使われる。)

・ある状態への少しづつの変化「~になってきている」( get, grow, become などがよく使われる。)

・通常、進行形で使うことが出来ない状態動詞を用いている場合は「いつもと違う」という強調の意味が含まれています。


Are you kidding?

「冗談でしょ?」

They are planning a strategy at present.
「彼らは今作戦を立てているところだ。」

The famous old cherry tree is dying.
「その有名な桜の古木は枯れかけている。」

The train is stopping in front of Shinjuku station.
「その電車は新宿駅の前で止まりかけている。」

The era of artificial intelligence is beginning in this country.
「この国では人工知能の時代が始まりつつある。」

The prosperity of the great power is coming to an end.
「その大国の繁栄も終焉を迎えつつある。」

I’m preparing to go there now.
「今そっちへ向かう用意をしているところだ。」

It is getting warm day by day.
「日に日に暖かくなってきている。」

Watch out! You’re being tracked by an enemy reconnaissance plane!
「警戒しろ!敵の偵察機に追尾されているぞ!。」

※次の二つは状態動詞をあえて現在進行形にして「今の気持ち」を鮮やかに表現しています。

You are looking cool today with the cap on.
「その帽子かぶっていると今日はカッコよくみえるね。」

Hooray!  I’m loving this cream puff!
「やったー! このシュークリームが大好きなんだよ。」


2.いつも繰り返される動作への不満

・「いつも~している。」という相手への不満、不快感を表現しています。(ほとんどの場合 all the time, always, repeatedly, constantly といった反復の副詞、副詞句を伴う。)

Taro is always being late these days.
「太郎は最近いつも遅刻するなあ。」

Some employees are always complaining working environment.
「何人かの従業員は労働環境にいつも不平をいっている。」

You are making grammar and spelling mistakes in your report all the time.
「君はいつもレポートで文法とスペルのミスをしてるね。」

That country is repeatedly criticizing Japan.
「あの国は再三にわたって日本に対する批判を繰り返している。」

His mother is constantly finding fault with daughter-in-law.
「彼の母親はいつも嫁のあら探しをしている。」


3.確定的な未来「もうそれに向かって進んでいる。」


・すでに決定され、準備や打ち合わせが済んでいるような近い未来を表現しています。
( go, come, start, arrive, leave, stay, visit, meet などがよく使われます。)


When are you leaving for Tokyo?
「いつ東京へ出発するの?」

Supper is ready.  ーI’m coming.
「晩ごはんよー。」「今行きます。」

※「行く」の表現について。
対象に近づいて「行く」場合は [ come ] を、対象から離れて「行く」場合は [ go, leave ] を使います。

What time are we arriving in Osaka?
「大阪には何時に到着しますか?」

How long are you staying in Japan?
「日本にどれくらい滞在しますか?」

I’m meeting the professor at the international conference in Kyoto next month.
「その教授に来月京都で開かれる国際会議で会う予定です。」

 

今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。