分詞

これが判らないで英語が理解できるか!【現在分詞と過去分詞】『分詞』の役割を頭に叩き込め!

今回は「分詞」participle というものが英語の中でどんな仕事をしているのかを簡単にまとめてみます。

英語においては様々な文法単元、たとえば不定詞、動名詞、分詞、関係詞、分詞構文といったものが結局どんな「品詞」の仕事をしているのかを理解することが非常に重要です。

「品詞」が分からないと英語は理解できません。

基本的に『分詞』は be動詞やhave, has, had と一緒になって進行形や受動態、完了形の述語動詞になっているか、形容詞として機能しているかのいずれかです。

動詞か形容詞の2つの仕事、そのいずれかを担当しているので「分詞」と呼ばれます。

動詞としての役割にについてはもうお分かりでしょうから、

ここでは形容詞としての「分詞」に着目します。

次の5つが分詞形容詞の仕事:

1.形容詞として働き、名詞を修飾する。

2.SVCのC(補語)になる。

3.SVOCのC(補語)になる。

4.分詞構文になり副詞として働く(時、理由、条件、譲歩、付帯状況)

5.付帯状況の with (with+名詞+分詞)の述語部分になる。

以下、例文と合わせてご覧下さい。


1.形容詞として働き、名詞を修飾する。

A drowning man grasps at straws.
「溺れる者は藁をもつかむ。」

My daughter is the one playing the piano on the stage right now.
「今ステージでピアノを演奏しているのがうちの娘なんですよ。」


2.SVCのC(補語)になる。

It kept raining all night last night.
「昨夜は一晩中雨が降り続いた。」

How did you two first become acquainted with each other?

「お二人は初めどうやってお知り合いになったんですか?」


3.SVOCのC(補語)になる。

You can see the birds singing in the branches of the trees from this window.
「この窓から木の枝で鳴いている鳥が見られますよ。」

I had her waiting at Kawauchi Station for half an hour.

「川内駅で彼女を30分も待たせてしまったよ。」


4.分詞構文になり副詞として働く(時、理由、条件、譲歩、付帯状況)

※分詞構文については以前の記事『分詞構文』の整理術(その1) 「分詞構文て結局何なの?」決して難しい文法単元ではありません。『分詞構文』の整理術(その2)「独立分詞構文」やその他の注意すべきポイントをご参照下さい。


5.付帯状況の with (with+名詞+分詞)の述語部分になる。

※この場合の名詞+分詞にはSV関係、SC関係、OC関係が成立しているといえます。「~しながら」という訳になります。

※前置詞で後ろにSV構造が続くのはこの with だけです。

My dad was listening to his favorite idol song with his eyes shining.

「父は大好きなアイドルの曲を目を輝かせながら聴いていた。」

It’s been so hot the last few nights that I slept with the air conditioner being on.

「ここ数日は夜も暑かったのでエアコンをつけたまま寝た。」

My father drives the car with the window kept slightly open for ventilation.

「父は換気のため、窓を少し開けながら車を運転している。」



今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。