分詞

現在分詞と過去分詞 「分詞」を理解するためには自動詞、他動詞を意識することが大事。


今回は分詞 participle のことを少し整理して考えてみようと思います。

分詞は動名詞、不定詞と同様に準動詞の一つです。

動名詞とは動詞の意味を有する名詞のことです。

不定詞とは動詞の意味を有する名詞、形容詞、副詞のいずれかです。

そして「分詞」も同様に動詞の意味を持っていますが、動詞の意味と形容詞的の働きの二つの役割を果たしているので「分詞」と呼ばれます。

分詞は Ving の形の現在分詞、Ved の形(あるいは不規則変化の形)の過去分詞に分けられます。



動詞的用法(進行形)


現在分詞が be動詞と一緒に使われて進行形を作る場合は「動詞的用法」です。

「文の要素」SVOCで言うところの V の一部とみなされます。

When I came home, my mother was knitting gloves.
「僕が帰宅した時、母は手袋を編んでいた。」

※ was knitting を V(述語動詞) と考えます。



動詞的用法(受動態、完了形)


同様に過去分詞が be動詞や have, has, had と一緒に使われて受動態や完了形を作る場合はこれも動詞的用法で V の一部と見なされるわけです。


The pitcher’s record for consecutive strikeouts was broken by the small player.
「その投手の連続三振の記録はその小柄な選手によって破られた。」 

The area around Kozukue Station has changed completely from when I lived.
「小机駅の周辺は昔とすっかり様子が変わってしまった。」

※ was broken と has changed を V と考えます。

つまり、分詞の前にbe動詞や have, has, had がある場合は動詞的用法と考える。

それ以外はその分詞を形容詞だと考えます。


英語における形容詞の役割は以下の二つだけです。

・名詞を修飾すること。

・補語になること。

よって分詞は名詞の前後でこれを修飾しているか、もしくはSVC,SVOC の文型のCの役割を果たしているということです。


分詞の形容詞としての意味は以下の四つに分けられます。

1.自動詞の現在分詞 ⇒「~している」という『進行』の意味。

2.自動詞の過去分詞 ⇒「~した」という『完了』の意味。

3.他動詞の現在分詞 ⇒「~させるような」という『能動』の意味。

4.他動詞の過去分詞 ⇒「~された」という『受動』の意味

※分詞の理解においてはもとの動詞が自動詞なのか、他動詞なのかを意識する必要があります。

※自動詞、他動詞については「自動詞と他動詞」 英文の構造を見抜くポイントです。判別しながら読んでますか?でも取り上げていますのでご参照下さい。


名詞の修飾(限定用法で)用いられているものを

以下の例文でご覧下さい。


1.自動詞の現在分詞 ⇒「~している」という進行の意味。

That boy running as the anchor right now is my son.
「いま、アンカーで走っているのがうちの息子だよ。」

2.自動詞の過去分詞 ⇒「~した」という完了の意味。

Any vehicles parked on this site without permission will be moved.
「この敷地に許可なく駐車した車両は移動します。」

3.他動詞の現在分詞 ⇒「~させるような」という能動の意味。

I’d like to give Mom a
surprising present.
「ママをびっくりさせるようなプレゼントをあげたいな。」



4.他動詞の過去分詞 ⇒「~された」という受動の意味

I saw her get on a yacht painted white.
「彼女が白く塗られたヨットに乗るところを見た。」


次は分詞が補語(叙述用法)として用いられているものです。


SVCの文型


It kept
raining all day long last Saturday.
「先週の土曜日は一日中雨が降り続きました。」

I visited again the next day, but the store remained closed.
「次の日も訪ねてみたが、その店は閉じられていた。」

We first became
acquainted with each other when we attended a prep school in Toyama.
「私たちが知り合ったのは、富山の予備校に通っていたときでした。」


SVOCの文型


I went to the hair salon to get my hair
cut into a trendy hair style.
「美容院で髪を流行りのヘアースタイルに切ってもらった。」

He kept her
waiting at the Sakuragicho station for an hour.
「彼は彼女を桜木町の駅で1時間も待たせた。」

I saw Tomoko
cheating on her English exam.
「私は朋子が英語の試験でカンニングしているのを見てしまった。」


以上で「分詞」の意味は確実に理解できるようになったと思います。


今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。

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