単語・イディオム

英単語はこれを覚えて効率的に頭に叩き込め!【uni-, mono-, bi-, twi-, du-, tri-, tetra-, quar-, pent-, quintet-, hexa-, sept-, hept-, oct-, nona-, deca-, dec-, cent-, mill-, multi-, poly- 】 英単語に使われる『数』を表す接頭辞 prefix がこれだ!ボキャブラリーを効率よく身につけるために絶対知っておくべきことだ!

英単語は接頭辞 prefix、語根 root、接尾辞 suffix から構成されます。

以前の記事英単語の覚え方。効率的に覚えるための私のコツを話します。でも取り上げましたが、ボキャブラリーを増やしていく上で特にこの接頭辞の意味を意識して単語を覚えると非常に効率よく頭に定着します。

英語にも漢字における「へん」や「つくり」あると考えればわかりやすいと思います。
ギリシャ語、ラテン語由来のものが多いようです。

私は語源を調べるにあたっては無料サイトの [Online Etymology Dictionary] をよく利用しています。辞書を引くより、いきなりこのサイトに飛んで意味を調べることの方が多いです。


単語を習得する上で「言葉にリアリティを持たせる」「単語に手がかりをつける」という点で語源 origin 表記が充実している [Oxford English Dictionary] を使用することも非常に有効でお薦めします。


今回はまず『数』を意味する接頭辞を取り上げました。

例としてよく英文で目にする単語を選びました。
まずは代表的な接頭辞をご覧ください。


1.「1」を表す接頭辞 ⇒ uni, mono

2.「2」を表す接頭辞 ⇒ bi, twi, du

3.「3」を表す接頭辞 ⇒ tri

4.「4」を表す接頭辞 ⇒ tetra, quar

5.「5」を表す接頭辞 ⇒ pent, quintet

6.「6」を表す接頭辞 ⇒ hexa

7.「7」を表す接頭辞 ⇒ sept, hept

8.「8」を表す接頭辞 ⇒ octo

9.「9」を表す接頭辞 ⇒ nona

10.「10」を表す接頭辞 ⇒ deca

11.「100」を表す接頭辞 ⇒ cent

12.「1000」を表す接頭辞 ⇒ mill

13.「多数」を表す接頭辞 ⇒ multi, poly



以下、代表的な単語をご覧ください。

1.「1」を表す接頭辞 ⇒ uni, mono

※uni は一つにまとまるイメージ

union「労働組合」 unite「結合させる」uniform「制服」 unique 「唯一の、独特な」

※monoは「1つ」の意味

monochrome 「単色」monologue「独り言、独白」monorail「モノレール」
monogamy「一夫一婦制」


2.「2」を表す接頭辞 ⇒ bi, twi, du

bicycle「自転車」binoculars「双眼鏡」bilingual「二か国を話す」
twin「双子」twice「二度、2回」between「~の間」
duet「二重唱」duel「決闘」dual「二重の」(dual nationality 二重国籍)


3.「3」を表す接頭辞 ⇒ tri

triangle「三角形」trio「三重奏」triple「三倍の」tripod「三脚」
trinity「三位一体」(神と子と精霊)


4.「4」を表す接頭辞 ⇒ tetra, quar

tetrapod「テトラポッド」(海岸の消波ブロック)tetrapack「テトラパック」quartet「四重奏」quarter「四分の一」quarantine「隔離」(40日の意味。かつてイタリアで伝染病予防のため入港前に船を40日間、沖合に停泊させたことが語源)


5.「5」を表す接頭辞 ⇒ pent, quint


pentagon「五角形」penta prism「五面鏡」(カメラのファインダーに使われる。カメラメーカーの『Pentax』はこれが語源)

quintet「五重奏」



6.「6」を表す接頭辞 ⇒ hexa

hexagon「六角形」hexahedron「六面体」


7.「7」を表す接頭辞 ⇒ sept, hept

september「9月」(現在は9月だが、元々は7月の意味)
septangle「7角形」
heptgagon「7角形」


8.「8」を表す接頭辞 ⇒oct, octo

octopus「タコ」(八本足)October「10月」(元々は8月の意味)
octave「オクターブ。ドレミファソラシドの8音程」octagon「8角形」


9.「9」を表す接頭辞 ⇒ nona

nonagon「9角形」November「11月」(元々は9月の意味)


10.「10」を表す接頭辞 ⇒ dec, deca

decade「10年」December「12 月」(元々は10月の意味)
decathlon「十種競技」decimal point「小数点」

※古代ローマの太陰暦 lunar calendarvは元々十か月でローマ神や人名、数に由来する月の名がつけられていましたが、後になってこれに January と February が加わり、数に由来する月の September, October, November, December が二か月後ろにずれたわけです。


11.「100」を表す接頭辞 ⇒ cent

cent「1セント。1/100ドル」centimeter「センチメートル」
percent「パーセント、百分率」century「世紀、100年」
centipede「ムカデ」(日本語と同じ百足の意味)
centenarian「100歳以上の人」


12.「1000」を表す接頭辞 ⇒ mill

million「100万」(1000×1000の意味)millennium「1000年」
millipede「ヤスデ」(ムカデと同じで千足の意味)millionare「100万長者、大金持ち」



13.「多数」を表す接頭辞 ⇒ multi, poly

multiply「増やす、掛け算する」multiple「多数の」multilingual「多言語が話せる」multimedia「マルチメディア」multicultural「多文化の」multiethnic「多民族の」multinational「多国籍の」
polygamy「重婚」polyethylene「ポリエチレン」(多数のエチレン)polytheism「多神教」polytechnic「科学技術大学」polyglot「多言語が読み書きできる」



今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。

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