単語・イディオム

”a-” で始まる形容詞に注意しろ!「叙述用法」でしか使われない【 afraid, alive, afloat, alike, aware, ashamed, averse, alone, awake, asleep 】 「限定用法」でしか使われない【elder, latter, upper, inner, outer, utmost 】 は特別な形容詞だ!そして同じ単語なのに「限定用法」と「叙述用法」で意味が異なる【 fond, ill, certain, late 】にも気を付けろ!

形容詞の英文中の仕事は「名詞を修飾する」(限定用法)と「補語になる」(叙述用法)の2つです。

今回はその形容詞の中でも特殊な使われ方をする代表的な形容詞の話です。

3つの用法

形容詞が名詞を修飾することを「限定用法attributive use」と呼び、補語として使われることを「叙述用法predicative use」と呼びます。

またその補語もさらにSVC文型のCである主格補語とSVOC文型のCである目的格補語に分けられます。

今回はその形容詞の中で特殊な使われ方をしている形容詞に着目しました。

限定用法(名詞修飾)のみに使われるもの、

叙述用法(補語)のみに使われるもの、

そして限定用法と叙述用法では意味が異なるものの3種類について、

その代表的な単語をご紹介します。


1.限定用法(名詞を修飾)だけで使われる形容詞


2.叙述用法(補語)だけで使われる形容詞


3.限定用と叙述用法で意味が異なる形容詞

では、
1.限定用法(名詞を修飾)だけで使われる形容詞

※ほとんどの場合後ろに名詞が来ます。名詞に直接くっつけます。補語にはならない形容詞です。

elder 年上の elder brother(兄)

latter
 後ろの  latter half(後半)


upper
 上の  upper class(上流階級)


inner
 内の  inner pocket(内ポケット)


outer
 外の  outer garden(外庭)


utmost
 いちばん~  utmost importance(最重要)


2.叙述用法(補語)だけで使われる形容詞

※補語ですから、前には自動詞がきます。ほとんどの場合be動詞が来ます。
頭がaーで始まるのが特徴です。
よく見かける単語ですが、こんな使われ方だったんですね。
注意すべきは名詞の修飾には使われないというところです。


afloat
 浮かんで


alike
 似て


aware
 気付いて、意識して


afraid
 恐れて


alive
 生きてる


ashamed
 恥じて


averse
 反対して


alone
 一人で


asleep
 眠って


awake
 起きて、目が覚めて

※例外として[a baby asleep]「眠っている赤ちゃん」という表現はあります。
この場合は限定用法でつかわれています。


3.限定用法と叙述用法で意味が異なる形容詞


※名詞を修飾する時と、補語の時では意味が違います。


①fond(楽しい、好き)


I have a lot of fond memories in Osaka.
(限定用法)

「私には大阪での沢山の楽しい記憶がある。」

Taeko is fond of children.(叙述用法)
「妙子は子供好きである。」


②certain(或る、確かな)


I met him at a certain place in Tokyo.
(限定用法)

「私は東京のある場所で彼に出会った。」

It is not certain why the accident happened.(叙述用法)
「その事故の理由は不確かだ。」


③ill(悪い、病気)


It was an ill luck for him.
(限定用法)

「彼にとってそれは不運(悪い)だった。」

My grandfather is ill in the hospital.(叙述用法)
「私の祖父は病気で入院している。」


④late(最近亡くなった、遅れた)


The late president
(限定用法)

「故前大統領」

He was an hour late this morning.(叙述用法)
「彼は今日1時間遅刻した。」

この4つの単語は私も多義語の一つと考えていました。
実際には「限定用法」とか「叙述用法」といった難しい文法用語はどうでもよく、文脈から適切な意味を導き出せればそれでいいわけですが、修飾語の場合と補語の場合では意味が異なるとわかり、整理されてスッキリした感じがします。

文法学習ではこの「スッキリ感」を感じることが大切なことだといつも思っています。

 

今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。

関連記事
単語・イディオム

これは入試に頻出だ!【 needless to say, to say nothing of, not to speak of, let alone, not to mention, It goes without saying 】「~は言うまでもない」という表現はこれだけを頭に叩き込め!

英語に再挑戦
英語の勉強というのは決して暗記科目ではないと思っていますが、ところどころに実際そのまま暗記してしまった方がよろしい単元もあります。 今回は …
単語・イディオム

英単語はこれを覚えて効率的に頭に叩き込め!【uni-, mono-, bi-, twi-, du-, tri-, tetra-, quar-, pent-, quintet-, hexa-, sept-, hept-, oct-, nona-, deca-, dec-, cent-, mill-, multi-, poly- 】 英単語に使われる『数』を表す接頭辞 prefix がこれだ!ボキャブラリーを効率よく身につけるために絶対知っておくべきことだ!

英語に再挑戦
英単語は接頭辞 prefix、語根 root、接尾辞 suffix から構成されます。 以前の記事英単語の覚え方。効率的に覚えるための …
前置詞

これは入試で頻出だからしっかり覚えろ!【 day, dwell, way, look, result, make, succeed, wait, stand, drop 】 前後に置かれた前置詞が意味を変えてしまう紛らわしい単語の代表がこれだ!高得点を取りたかったらこれを完璧に覚えろ!

英語に再挑戦
今回はこれまで連続してお話ししてきた「一見似たように見える熟語でも形容詞や動詞とセットになる前置詞によって全然違う意味になってしまう代表的な …
単語・イディオム

みんな軍事用語を知らなさすぎ!【 major, sergeant, captain, private, regiment, company, division, private, platoon, squad, infantry, artillery, medic, logistics 】日常会話でも普通に使われるぞ! ぜひ知っておきたいミリタリー英語だ!こんなことは世界の常識なのに日本人は知らなさすぎだ!

英語に再挑戦
今回は知っているようであまり知られていない、そして分かっているようで分かる人が少ないミリタリー関連の言葉を紹介します。ただし、あくまで基礎的 …
副詞

これは大学受験に出る「比較表現」の定番問題だ!だから必ず覚えろ! 比較級、最上級を強調する【much, far, even, still, a lot, by far 】「断然~だ。」という表現はこれだけ知ってればOKだ!

英語に再挑戦
比較級や最上級を強調する「ずっと~」「断然~」「ずば抜けて~」といった表現もよくTOEICや英検の問題に出されますので確認しておきたいところ …
形容詞

君は知っているか?形容詞の並べ方にも順番があるぞ!【 three young American women 】実はほとんどの人が形容詞が複数ある場合の正しい並び順を知らない。形容詞の並び順はこう覚えればもう完璧だ!

英語に再挑戦
英語における形容詞の役割は二つです。「名詞を修飾する」「補語になる」。 そのうち「名詞を修飾」するときに複数の形容詞はどのような順番で …
形容詞

まぎらわしいのでしっかり覚えろ!【 childlike, childish, considerable, considerate, continual, continuous, economic, economical, historic, historical, imaginary, imaginative, industrial, industrious, memorable, memorial, respectable, respectful, sensible, sensitive 】 似てるけど全然違う意味の形容詞。間違いやすいのでしっかり覚えろ!代表的な10組だ!

英語に再挑戦
元々は同じ言葉から派生した形容詞でも接尾辞suffixの違いによって意味が変わる。そんな紛らわしい形容詞についての話です。 しっかり見 …