助動詞

助動詞の shall をあまり見かけない理由。


助動詞 shall の過去形 should は普通によく英文に登場しますが、
なぜ shall はあまり見かけないのでしょうか?


相手の意向を問うShall I~、Shall we~

Shall I bring a glass of water?
「水を一杯お持ちしましょうか?」

Shall we dance?
「一緒に踊りませんか?」

Shall we give you a hand?
「私たちがお手伝いしましょうか?」

このような英語を中学校で習いました。
この“Shall I~?”  “Shall we~?”の表現は少し古いようで最近は
“Do you want me to V~?”や
“Would you like me to V~?”
の表現を使うことの方が多いようです。

また
Let’s play tennis this afternoon, shall we?
「午後、テニスをしませんか?」

Let’s discuss his proposal, shall we?
「彼の提案について話し合いませんか?」

このような Let’s shall we? を組み合わせた付加疑問文も中学校の英語で出てきました。
ただ、この表現も今ではかなり古いようで、最近は ”shall we?” はほとんど最後に付けられないようです。

しかし shall はこれ以外の表現や普通の英文にほとんど登場してこない印象です。どうしてでしょうか。

実はこの Shall 聖書や契約書、規則、法律、預言などの文によく登場します。そして普通の表現で使われる場合は非常に強い気持ちを被せる表現なので、通常の表現ではあまり使われることがないようです。

I shall keep my promise!
「約束は絶対守る!」

I shall never forget you!
「あなたのことが忘れられようか?」

Who shall foresee the accident?
「誰がその事故を予見出来ただろうか?」

結構強いですよね。


また、契約書などで

All decisions shall be made under both parties’ agreement.
「全ての決定は双方の合意に基づいてなされる。」


聖書の

“You shall love your neighbor.”
「汝の隣人を愛せよ。」

など、かなり固い印象です。

また、太平洋戦争の時、フィリピンで日本軍に敗れたマッカーサー将軍が撤退先のオーストラリアで言った有名なセリフ ” I shall return. ““I will return.”“I should return.”ではなく、神の意志や歴史的必然といった強い意志を込めてそのような大仰な表現を使ったのでしょう。

もっともこの表現、その後、米軍の間でマッカーサーを揶揄する表現として皮肉を込めて使われたようです。「トイレに行ってくる。but I shall return.」といった具合に。

 

今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。

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