動詞の語法

【steal と rob】「盗む、盗まれる」「奪う、奪われる」の使い分けは実はよく知られていないぞ!

[steal] と [rob]という単語は文中の中では特に判読に苦労しない単語です。
しかし能動態、受動態の形は実はあまりよく知られていません。

これをしっかりおさえて置くことが大切な動詞です。

間違いやすい単語ですから、出題頻度も高いのでその形、用法を整理してみました。

以下、例文と合わせて見てみましょう。

steal「人に知られないようこっそり盗む」

他動詞としては第3文型SVOをつくります。
能動態は[人+steal+物」
目的語は盗まれる「物」
受動態は[物+be stolen]あるいは[have+物+stolen」


Someone stole the wheels of my car parked in the parking lot.

「何者かが駐車場に止めていた私の車のホイールを盗んだ。」

Hideyoshi cleverly stole people’s hearts.

「秀吉は巧みに人々の心を奪った。」

Second base was stolen by the fast runner.
「セカンドはその俊足ランナーによって盗塁された。」

The woman had her wallet stolen in the train.

「その女性は電車の中で財布を盗まれた。」


rob「暴力、脅しをもって奪う、強奪する」

他動詞としては第3文型SVOをつくります。
能動態は[人+rob+人+of+物」
目的語は強奪される「人」
受動態は[人+be robbed of+物]
※この前置詞 of は[分離のof]


The crowd robbed the refugees of money and valuables.

「群衆は避難民から金品を強奪した。」
※rob の目的語は必ず人。奪われる物を目的語にするのは間違い。

The refugees were robbed of money and valuables by the crowd.
「難民たちは群衆に金品を強奪された。」
※受動態

The broken heart robbed her of her cheerfulness.
「その失恋は彼女から明るさを奪った。」



今回は以上です。

ご精読いただきありがとうございました。

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