知覚動詞は「~が~するのを見る、聞く、感じる」を表現する第5文型SVOCを作ります。
OとCには主語、述語の関係が成立しているのがこの文型の大原則です。
この知覚動詞の see, watch, hear, feel, catch, find についてどのような補語(C)をとるのかを紹介しています。
今回は[hear]を取り上げます。
[hear]は「~が聞こえる」という状態動詞。
「意識して耳を傾けて聴く」ことを意味する動作動詞の[listen(to)]とは明確に使い分けなければなりません。
知覚動詞[hear]の補語(C)になるのは原形不定詞、現在分詞、過去分詞の3つです。
以下、例文を見ていきましょう。
hear+目的語(O)+原形不定詞(一部始終)
「Oが~するのが聞こえる」
I heard him talk about the rumor.
「彼がその噂を話すのを聞いた。」
※この文型を受動態にする場合は[to不定詞]を用いる。
He was heard to talk about the rumor.
「彼はその噂について話しているのを聞かれた。」
hear+目的語(O)+現在分詞(進行途中の一部)
「Oが~しているのが聞こえる」
As I passed by the classroom, I heard Eri singing a song.
「教室の前を通ると、恵理が歌っているのが聞こえた。」
※この文型を受動態にする場合は同じく現在分詞を用いる。
Eri was heard singing a song in the classroom.
「恵理は教室で歌っているのを聞かれた。」
※現在分詞は進行中、~している最中の動き。
hear+目的語(O)+過去分詞(受動関係)
「Oが~されるのが聞こえる」
He heard his name called by a public announcement.
「彼は館内放送で自分の名前が呼ばれるのを聞いた。」
※この[hear]、使い方としてはすでに取り上げた知覚動詞[see]と同様です。
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。