比較

試験に絶対出る比較表現がこれだ!この3つは必ず覚えろ!【 not so much as V, without so much as Ving, not so much A as B 】”so much” を使った比較表現の定番はコレだ!頭に叩き込んでおけ!

比較表現は少し難しく、決して容易な表現ではありませんが、これを使いこなせるようになると英語の表現の幅が広がって豊かになります。

今回はその中でもよく目にするso muchを使った三つの強調構文を紹介します。いずれも非常に出現頻度の高いものです。しっかり意味が取れるようにしましょう。

1.not so much as V  「すらできない、~すらしない」

2.without so much as Ving  「~さえしないで」

3.not so much A as B  「AというよりはむしろB」


まず、
1.not so much as V  「すらできない、~すらしない」

※話し手の「がっかり」感を表現しています。

John cannot so much as speak and write in Japanese.
「ジョンは日本語で話すことも書くこともできない。」

Charles the great cannot so much as write his name.
「カール大帝は自分の名前すら書けなかった。」

She didn’t so much as look at him.

「彼女は彼に一べつもくれなかった。」


2.without so much as Ving  「~さえしないで」

※話し手の軽い「驚き」を表現しています。

Saneyuki left the boarding house without so much as saying good-bye to Shiki.

「真之は子規にさよならも言わずにその下宿を去った。」

Jiro passed the final interview without so much as careful preparation for it.
「治郎は周到な準備をすることもなく、その最終面接に受かった。」

The stupid man signed the contract without so much as reading it in detail.
「その愚か者は詳細を読むことさえしないで契約に署名した。」

I like you when you leave saying “See you next time.”  even without making a promise to see again.

「また会う約束などすることもなく『それじゃ、またな。』と別れる時のお前がいい。」


3. not so much A as B「AというよりはむしろB」

※AとB、二つのものを対比させて話し手の評価、見解を強調しています。

He is not so much a scholar as a philosopher.
「彼は学者というより哲学者だ。」

これは以下の3通りでも表現できます。

He is a philosopher rather than a scholar.
He is more a philosopher than a scholar.
He is less a scholar than a philosopher.

For the people in Kyushu, Francis Xavier was not so much as a missionary as a Guru.
「九州の人々にってフランシスコ・ザビエルは宣教師というより教祖であった。」

What he said to his wife was not so much an apology as an ingenious excuse.「彼が妻に言ったことは謝罪というより都合の良い言い訳だった。」

AとBには動詞が入る場合もあります。


For British Empire, oceans do not so much divide the world as unite colonies.
「大英帝国にとって海は世界を隔てるものではなく、植民地を統合するものであった。」

Wakeno kiyomaro do not so much disobey Empress Shoutoku as save the imperial court.
「和気清麻呂は称徳天皇に背いたというより、朝廷を救ったのです。」

 

今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございます。

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