複合関係詞

日本語訳など覚えるな!『複合関係形容詞』の【whatever, whichever】 はこう整理して考えれば大丈夫だ!「強調の名詞節」と「譲歩の副詞節」を作る。これだけでOKだ!

複合関係形容詞とは関係代名詞に-everをつけたものです。
この点では以前の記事で書いた複合関係代名詞と同様です。

複合関係形容詞はwhatever, whicheverの2つ。whoseverという複合関係形容詞もありますが、実際ほとんど見かけないのでここでは割愛します。

複合関係代名詞と複合関係形容詞の共通点は強調の名詞節もしくは譲歩の意味を含んだ副詞節を作るということです。

複合関係形容詞は直後に必ずくる名詞に対して修飾語の働きをしています。

後ろに来る名詞とセットになり強調の名詞節を作り主語、目的語、補語として働くか、譲歩の副詞を形成する役割を英文中で果たしています。

複合関係詞をまとめると

・複合関係代名詞→強調の名詞節と譲歩の副詞節をつくる。

・複合関係形容詞→強調の名詞節と譲歩の副詞節をつくる。(後ろは必ず名詞)


・複合関係副詞→強調の副詞節と譲歩の副詞節をつくる。
ということです。


今回の『関係形容詞』については以下の4つが
ポイントです。

1.「whatever+名詞」でつくる強調の名詞節「どんな~でも」

2.「whatever+名詞」でつくる譲歩の副詞節「~どんな~が(を)~しても」

3.「whichever+名詞」でつくる強調の名詞節「どちらの~でも」

4.「whichever+名詞」でつくる譲歩の副詞節「どちらの~が(を)しようとも」

 

1.「whatever+名詞」でつくる強調の名詞節「どんな~でも」

・主語か目的語あるいは補語になる強調の名詞節を作ります。

I will buy you whatever toy you like.
「好きなおもちゃ何でも買ってあげるよ。」

Whatever road is definitely connected to somewhere.
「どんな道も必ずどこかに繋がっている。」

Whatever circumstance he is in cannot change his mind.
「彼がどんな状況にあっても、彼の考えを変えることはできません。」

Whatever flower has its own color and pattern.
「どんな花でも自分の色と模様を持っている。」

If I can save your life, I will accept whatever punishment.
「あなたの命を救うことができれば、私はどんな罰も受け入れます。」

 

2.「whatever+名詞」でつくる譲歩の副詞節「~どんな~が(を)~しようとも」

・譲歩の副詞節を作ります。

・whatever=no matter what+名詞に置き換えてもOKです。

Whatever paper says that, we can’t believe it.
「どんな新聞がそのことを書こうとも信じられないな。」

Whatever criticism he receives, he won’t resign.
「どんな批判を受けようとも彼は辞任しないだろう。」

Whatever bitterness you taste. You should put your face up.
「どんなに苦しくても顔を上げろ。」

Whatever fascinating trap is set up, it won’t be able to corrupt him.
「どんな魅力的な罠が仕掛けられても、彼を堕落させることは出来ないだろう。」

No matter what prize they offer, I shouldn’t receive such a disgraceful award.「彼らがどんな褒美を提示しようと私はそんな不名誉な賞はもらわない。」

 

3.「whichever+名詞」でつくる強調の名詞節「どちらの~でも」

・主語か目的語あるいは補語になる強調の名詞節を作ります。

You may take whichever cake you like.
「どっちのケーキでも好きな方をとっていいよ。」

 You can take whichever faculty to study law at this college.
「この大学ではどちらの学部を選んでも法律を勉強できます。」

You could enjoy whichever comic you choose.
「どっちの漫画を選んでも楽しめますよ。」

You can give whichever order you think effective for this operation.
「あなたがこの作戦に有効だと考えるならどちらの命令でも下せますよ。」

You can defeat Kojiro with whichever weapon.
「どちらの武器を使おうともお主は小次郎を倒せる。」

 

4.「whichever+名詞」でつくる譲歩の副詞節「どちらの~が(を)しても」

・譲歩の副詞節を作ります。

・whichever=no matter which+名詞 に置き換えてもOKです。

Whichever side wins, it has nothing to do with our team.
「どちらが勝とうが、我々のチームには関係ない。」

Whichever actress he marries, mass media will not be interested in.
「彼がどっちの女優と結婚しても、マスメディアは興味を示さないだろう。」

Whichever movie theater we visit, we found nothing but the blockbuster anime.
「どの映画館を訪れても、あの大ヒットアニメしか上映していなかった。」

Whichever suggestion we offer, he will definitely accept it.
「どちらの提案を出しても彼は間違いなくうけいれますよ。」

No matter which bill would pass the diet, our business is going to be in difficult circumstances.
「どの法案が国会を通過したとしても、私たちの事業は困難な状況に陥るでしょう。」

 


今回は以上です。

ご精読いただきありがとうございました。

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