不定詞

不定詞の意味上の主語 「動作、状態の主体が誰(何)か?」ということです。


to不定詞の意味上の主語とは for +人(基本的に)を to Vの前に置き、その(人)がその文の意味上の主語になるということです。

要するに to不定詞の動作の主体が誰であるかを意識するということです。

for~to…は「~にとって…すること」というより「~が…する」という意味です。

意味上の主語は必ずしも for を伴いません。人でない場合もあります。

以下に主な7つのパターンを紹介します。
例文と合わせてご覧ください。


1.for をともなう「人」が明示されていない場合は「世間一般の人」が意味上の主語になります。

It is healthy to get up early.
「早起きは健康的だ。」

It is a great virtue to be honest.

「正直であることは大きな美徳である。」


2.形式主語の場合は to不定詞の前にfor+ 人を置く。これが意味上の主語になります。


It is natural for children to play outdoors.

「子供たちが屋外で遊ぶのは自然なことです。」

It is necessary for you to consult your superiors.
「あなたは上司に相談するべきでしょう。」


3.It is の後に人の性質、性格を表す形容詞が来る場合は of+人を置き、これが意味上の主語になります。

※to不定詞の副詞的用法の「判断の根拠」の形に置き換えられます。これについては前記事「不定詞の副詞的用法」 いろいろあるけど難しくありません。をご参照ください。

It is bold of her to make such a mistake on the first day.
「初出勤日にそんな間違いをするなんて、彼女は大胆だね。」

It is very kind of you to guide me to the exit.
「私を出口まで案内していただいて、何て親切な方なんでしょう。」

※to不定詞の副詞的用法の「判断の根拠」の形に置き換えた場合は次のようになります。

She is bold to make such a mistake on the first day.

You are very kind to guide me to the exit.

※但し、意味上の主語と形容詞がイコールの関係になっていない場合は for を使います。

It’s very important for you to review every day.

「毎日復習することは君たちにとってとても大事なことだ。」


4.anything や somethingがあれば、これに修飾される名詞が実際の意味上の主語になります。

Do you have anything to relieve itchiness?
「何かかゆみ止めをもっていませんか?」
※かゆみ止めの薬

I want something to break the window glass.

「何か窓ガラスを割るものがほしい。」
※ガラスを割る道具


5.目的を表す in order to~, so as to~「~するために」の場合も to の前にfor+人を置く。これが意味上の主語になります。


I stopped the car to the side of the road in order for the ambulance to pass.

「その救急車が通れるよう、車を路肩に寄せて停車した。」

I wrote the instructions in simple Japanese so as for children not to make a mistake.

「子供たちが間違えないよう、簡単な日本語で説明書を書いた。」


6.程度を表す構文 too~to…「~過ぎて…できない」の場合も to の前に for+人を置く。これが意味上の主語になります。

This tea is too hot for my grandma to drink.
「このお茶は熱すぎてうちのおばあちゃんは飲めないよ。」

This math problem is too difficult for me to solve.

「この数学の問題は難しすぎて僕には解けないよ。」


7.程度を表す構文~enough to…「…するほど~」の場合も to の前に for+人を置く。これが意味上の主語になります。

Taro blew his breath strongly enough for the rubber balloon to burst. 
「太郎はゴム風船が破裂するほど強く息を吹いた。」

The teacher scolded hard enough for the children to start crying.
「その先生は子供たちが泣き出すほど厳しく叱った。」

 

今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。

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