第5文型をいろいろと取り上げてきました。
これまでは動詞の後に目的語と補語が連続して並んでいる、もしくはOCの間に[as]が入ってO+as+Cの形になるタイプの動詞を紹介してきました。
この形の場合、OCの判別も比較的容易でした。
しかし、今回から取り上げる[SVO+to不定詞]をつくる動詞は文型判定が非常に難しい。
これをSVOCの第5文型だと紹介している本もあれば、文型に当てはめず、単に[SVO+to不定詞]タイプの文として理解するようすすめている本もあります。
Oと[to不定詞]以下のカタマリに主語、述語関係があるのは理解出来ますが、それをC補語とするのであればそれは形容詞か名詞のいずれかであるはずです。
しかし、その[to不定詞]が形容詞的用法か名詞的用法のいずれなのか頭を抱えてしまうこともよくあります。
よって私もこの形の文を単に[SVO+to不定詞タイプ]として紹介します。
このタイプの文を作る動詞は沢山ありますが、代表的なものを何回かに分けて取り上げます。
このタイプの動詞は原因が主語となる「無生物主語構文」が多いのも特徴的です。
今回は help, force, compel, allow, permit を使った文です。
以下、例文を見ていきましょう。
help(~が~することを手伝う)
I helped my sister (to) finish homework.
「私は妹が宿題を終わらせるのを手伝いました。」
※後ろには[to不定詞]よりも原形不定詞がくるのが普通。
force(~が~すること強制する)
The acute pain of knees forced him to withdraw from the race.
「膝の激しい痛みのため、彼はレースの棄権を余儀なくされた。」
※無生物主語文
compel(~が~することを強いる)
A snowstorm compelled us to evacuate in a mountain hut for the whole day.
「吹雪のため、山小屋に丸一日避難することになった。」
※無生物主語文
allow(~が~することを許す、認める)
My father never allowed me to study abroad.
「父は私に留学を許してくれなかった。」
※allowは黙認、あるいは消極的な同意。積極的に許可、応援しているわけではない。
permit(~が~することを許す)
She never permitted her son to drink alcohol.
「彼女は息子が飲酒することを絶対に許さなかった。」
※permitは積極的な許可、同意
今回の例文ではto不定詞の名詞的用法(~すること)と解釈することができたと思います。
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。