不定詞

in order to, so as to, only to, grew up to 「不定詞の副詞的用法」 いろいろあるけど、これだけ覚えれば大丈夫。


今回は「不定詞の副詞的用法」を取り上げます。

「不定詞 infinitive」「動名詞 gerund」「分詞 participle」は総称して「準動詞 nonfinite verb」と呼ばれます。

昔は動詞だったけど今は違う品詞になっている仲間のことです。不定詞は名詞、形容詞あるいは副詞に、動名詞は名詞に、分詞は形容詞になって動詞以外の品詞の役割を果たしています。

品詞の働きについては以前の記事「品詞」と「句」、「節」の話。英文法の大事な基本ですから確認しておきましょう。をご参照ください。

今回はその中でも用法が非常に多く、色々な試験でもよく問題として取り上げられる「不定詞の副詞的用法」についてポイントをまとめて説明します。

「不定詞」といってもここでは to不定詞のことですが、英文の中では感覚的に、そして直観的に意味が理解できる比較的に取り組み易い文法単元です。


今回取り上げる副詞的用法とは言葉の通り副詞の役割をしているわけですから、基本的には動詞か形容詞にかかっていく副詞と考えればよろしいでしょう。今回はそのうちの4つの基本的な用法を以下で紹介します。


まずは、動詞を修飾して「~するため」という目的を表す基本的な副詞的用法の表現。

You come to here to work, not to play.
「キミは遊ぶためではなく、働くためにここに来てるんだぞ。」

Jiro pretended not to be listening to the conversation in the seat next to him.
「次郎は隣席の会話を聴いていないふりをした。」

He changed the lock to prevent theft.
「彼は盗難を防ぐために錠を変更しました。」

She went to kappabashi to buy kitchen utensils.
「彼女はかっぱ橋に台所用品を買いに行った。」

Government bought his forest to build a missile base.
「政府はミサイル基地を建設するために彼の森を買収した。」

My son went to Sendai to study educational psychology.
「息子は教育心理学を勉強するために仙台に行きました。」


1.目的(~するために)

※目的の意味をより一層明確にするために in order や so as を前につけて「後の不定詞は目的表す副詞的用法だよ」という意味のサインを明示している表現です。



in order to V

・否定の場合は in order not to V

・in order not to V は文頭でも使える。

・意味上の主語は for Aで表す。

He studied hard in order to pass the bar exam.
「彼は司法試験に合格するために一生懸命勉強した。」

Nobita ran hard in order not to be the last of the marathon.

「のび太はマラソンでビリにならないよう一生懸命走った。」

I have to talk to grandpa out loud in order for him to get a good understanding.
「おじいちゃんがよく理解できるように、ぼくは大声で話さなければなりません。」


so as to V


・in order to より少し意味が固い、文頭で使うことが出来ない。

・目的よりも結果に注目しています。「その結果~になるように」

The spectator stood up so as to see the Nebuta parade better.
「観客はねぶたのパレードをよく見るために立ち上がった。」

He hurried out so as to be in time for the date.
「彼はデートに間に合うように急いだ。」

※この as は接続詞。 後ろで主語+be 動詞が省略されています。


「~しないように」は so as not to V で表現します。

He closed the door quietly so as not to be scolded by his wife.
「彼は妻に叱られないように静かにドアを閉めた。」

Jiro hid himself behind the rock so as not to be seen by the Martians.
「次郎は火星人に見つからないよう岩陰に身を隠した。」

※ so~as to~ のように so と as が離れている場合は目的ではなく「程度」「結果」を表します。「~するほど~して」とか「~して~」といった意味になります。
その場合so と as の間には形容詞か副詞が入ります。


You are so kind as to make me a cup of coffee.

「私にコーヒーを入れてくれるなんて、あなたって優しいのね。」

You are kind enough to make me a cup of coffee.
とも言えます。

Their skirts were so short as to receive guidance from a teacher.
「彼女たちのスカートはとても短かったので、先生からの指導を受けた。」


take care , be careful 「~しないように気を付けて!」も not to Vを使います。

Take care not to get infected.
「感染しないように注意してください。」

Be careful not to be bitten by a viper.

「マムシに噛まれないように注意してください。」


2.感情の原因(~して)


※「~してしあわせ。」「~して残念」などの感情の理由を表します。
happy, glad, sad, angry など。


We are happy to live under the sea. The water is spacious enough.
「海に住んでハッピー。水はひろびろ。」

I was very glad to hear the result of the inspection.
「その検査結果を聞いてとてもうれしかったです。」

She was so sad to know her favorite movie star had died in the accident.
「彼女は好きな映画スターが事故で亡くなったことを知ってとても悲しかった。」

He must be angry to hear the ruling.
「彼はその判決を聞いて怒っているに違いない。」


3.判断の根拠(~するなんて)

※stupid, crazy, difficult, fool
といった主観的な評価、判断の
根拠を示します。

It was stupid of me to believe such a superstition.
「そのような迷信を信じるとは私も愚かでした。」

He must be crazy to go running in this sweltering heat.
「こんな猛暑の中を走りに行くなんて、あいつ頭がいかれてるぜ。」

This book is difficult to understand.
「この本、難しい。」

He was careless to leave his son alone at the baseball stadium.
「息子を野球場に1人で置いて来るなんてあいつもそそっかしい奴だな。」

This problem is a piece of cake for me to solve in an hour.
「この問題を1時間で解くなんて俺には朝飯前さ。」

How brave you are to say such a thing to him.
「彼にそんな口をきくなんて、お前も度胸があるな。」

What a fool I am to be deceived by such a gimmick.
「そんなトリックにだまされるなんてわしもばかじゃわい。」


4.結果(その結果~した)

※以下の例文の下線部はよく試験に出るのでしっかり覚えておきましょう。
結果ですから、過去形が使われているのが特徴です。

She worked hard to get a promotion.
「彼女は懸命に働いて昇進した。」

Atsushi grew up to be a comedian.
「アツシは大きくなってお笑い芸人になった。」

My father lived to be ninety.
「父は90歳まで生きた。」

He went to Kawagoe in 1961, never to come back.
「彼は1961年に川越に行き、二度と戻ってこなかった。」

I woke up to find myself lying on the entrance.
「目が覚めたら僕は玄関に寝ていた。」

He hurried to the station only to miss the train she was on.
「彼は駅へ急いだが、彼女の乗った列車に間に合わなかった。」

only は否定語。「~しかない」の意味です。ここでは「がっかり感」を表しています。目的の意味ではありません。Never to , only to は慣用表現として覚えましょう。

 


今回は以上です
ご精読いただきありがとうございました。



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