英語では時制(tense) と時は必ず一致するとは限りません。特に「時制の一致」の表現では特に助動詞の could, would, might, should に過去の意味はありません。
前後にある動詞や一般動詞の過去形に合わせて形が過去形になっているだけですから、これを「できた、かもしれなかった、すべきだった」と訳してはいけません。
特に注意すべきは現在進行形です。
特に今回紹介する交通機関の往来、発着、動作の開始、終わりを意味する以下のような動詞の現在進行形には注意が必要です。
現在進行形は「今、~している最中」という進行中の動作、行為の表現ですが、これらの動詞の現在進行形はこういった進行中の事を意味しておらず、予定、未来を表しています。
start
leave
go
come
reach
begin
finish
このような動詞は一定時間永続する動作、状態ではなく、開始と同時に終了する動きを表現していると考えると分かり易い。
以下、例文を見ていきましょう。
start
The wounded soldier is starting to die.
「その負傷兵は死にかけている。」
Is something starting in this square?
「この広場で何か始まるんですか?」
leave
Our ship is leaving at 9 o’clock.
「私たちが乗る船は9時に出航する。」
go
Where are you going?
「どこに行くの?」
come
When is your father coming?
「お父さんはいつ来るの?」
reach
This submersible is reaching the prescribed depth.
「この潜水艇は目的の深度にもうすぐ到達する。」
begin
Your future is just beginning. Don’t look back at the bad things.
「君たちの未来はこれから始まるんだ。嫌なことなど振り返るな。」
finish
This painting is finishing soon.
「この絵はもうすぐ仕上がるよ。」
いずれも「今、~している最中」という意味ではありません。これから起きることを表しています。
今回は以上です。
ご精読いただき、ありがとうございます。