英語学習

英語教材を捨てよ!一体君はいつまで英語教材を使って勉強し続けるんだ?英語力が伸び悩んでいる人は教材を使った勉強を一度やめてみてはどうだ?

英語の学習が頭打ちになっている人は一度教材を使った勉強をやめてみてはどうでしょうか?

今回はそんな提案です。

英語力の伸びが頭打ちになっていませんか?
何年も英語の勉強を続けているのにあまり実力がついてきていると実感できていない人、沢山いると思います。

TOEICのスコアが低迷している。英検でなかなか次の級に合格できない。

次々と英語の教材を買い集めて勉強していても力がついてこない。という方は多いのではないでしょうか?

でも、本棚に並べた英語教材の数が自分の英語力を示すものだと勘違いしていないでしょうか?

英語学習に費やした年月、時間が自分の英語力だと勘違いしていないでしょうか?

受験勉強の成果は合格した大学が示しているものであり、「この人はこれくらい一生懸命勉強したんだ」という評価が出来ますし、英語力について言えば英検の級やTOEICのスコアが「この人はこれくらいの英語力があるんだ」という英語力を如実に示します。

しかし、残念ながらそれに費やした時間や手元にある教材の数はその成果を担保しません。


長い学習期間や沢山の教材にも拘わらずその結果が伴わないのであればその手法は非効率なものではなかったのかと反省すべき対象の一つとなるでしょう。



いつまで英語の教材を使って勉強するつもりですか?


確かに英語教材は出現頻度の高いポイントを効率よくまとめて説明も丁寧なものがあり、効率的に学習する上で有効です。

各種検定や受験に特化したものがほとんですから、目標を達成するためにはそれを使った勉強が最も効率的であることは間違いないと思います。


しかしそれで本当の英語力がつくのでしょうか?



教材は数冊でOKです。

私が英検1級受験のために使った教材は

旺文社の「pass単1級」の1冊だけでした。

これが合格まで何年もかかった理由だと思います。他の専門教材を使っていればもっと早く合格できたかと今になって反省しています。

私の場合、全く独学で我流の勉強をしていたのでこの勉強法は決して人にお薦めできることではありません。

英語の文法については英検1級に合格してから「ロイヤル英文法」を繰り返し読んで勉強しました。

基本的に英語の専門教材はこの2冊だけでした。問題集などもやったことがありませんでした。

もし当時に戻ったらこんな勉強法はやらないと思いますが、その時は特に間違った勉強をしていたと思っていませんでした。

よく英検1級に合格するためには「最低でも自分の身長の高さと同じくらいの量の洋書を読み込め」と言われますが、これは実践しました。

毎日1時間以上のリスニングとシャドウイングもやりましたから、語彙力については自信がありました。

これをやってから本格的に文法の勉強を始めたら、文法の単元説明はリアリティをもってどんどん理解出来ました。

でも、実際のところ教材は10冊も20冊も必要ないと思います。


しっかりした難易度と分量があり、定評のあるものを数冊手元において勉強すればそれで十分だと思います。



TOEICや英検を受験し続けますか?


TOEICや英検の受験そのものが趣味であり、そのスコアが勉強継続のモチベーションとなっている人にとってはそれでよろしいでしょう。

でも目標をクリアしたのであれば受験し続ける意味があるのでしょうか。

私の場合は英検1級と通訳案内士の取得をモチベーションにして学習を続けてきたので、それを達成した時には何とも言えない解放感がありました。

それは「これでもう受験のための勉強から解放される。合否に一喜一憂することもない。受験料を払うこともない。」というものであり、また「読みたかったけど我慢していた英書が存分に読め、聴きたかった英語の番組が好きなだけ聴ける」という解放感でした。

決して「もう英語の勉強をしなくていい」というものではありませんでした。

英検1級を取得した方であればもう英語から離れることはないと思います。英語とは一生の付き合いになります。

英検1級に合格した実感は「もうこれで確実に初級からは卒業できたかな?」というものでした。
英語の本当の楽しさはここからはじまるはずです。決してそこがゴールではありません。



国語の教科書で日本語力をつけましたか?


私たちは日本語を母語として生活していますが、その日本語力の全てを学校の「国語」や「現代文」の授業で身に付けたわけではありません。

家族や友人との日常の会話、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、漫画、アニメ、読書といったものを通じて何年もかけて特に「勉強」だと意識せずに日本語の語彙や表現力をつけて来たはずです。その言葉の時代による変化にも対応してきたはずです。

英語に対しても同じことが言えるはずです。
教科書や教材、学校の授業、講義だけが英語力つけるためのソースではありません。


「英語力」をつけるための「教材」は至るところにあり、今の時代なら誰でも簡単にアクセスできます。海外の大学の講義でさえ聴ける時代です。


学校を卒業したら「国語」の教材から離れるように、ある程度の「英語力」を身につけたと自分で判断できるなら、「英語の教材」から一度、卒業するべきではないでしょうか。



「英語の勉強」をやめてみるのはどうでしょう。


英語学習を英語教材を使ってすることは、学習者に向けた「手加減した英語」にいつも接しているということです。

しかし、実際の英語は英語学習者が初心者かを問わず全く遠慮がありません。

中級レベルとかノンネイティブだとかを考慮なんかしてくれません。実際に世界を飛び交っているのはそういった英語なわけです。

そこに飛び込んでいかなければ、本当の英語力を付けることはできないと思います。

同じ道場の相手とばかり稽古していては剣術が上達しないのと同じです。他の道場に出向いて他流試合の場数を踏んで初めて自信がつくというものでしょう。

ある程度の文法力、語彙力がついたならもう「英語の勉強」は卒業して「英語で勉強」することを始めてみたらどうでしょうか。

特に受験勉強を終えた若い方にこれをぜひお勧めします。


今回は以上です。

ご精読いただきありがとうございました。

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