大学受験

英検と大学受験を比較  英検の各級どのくらいのレベル? 個人的な印象を話します。


近年、英検を入学選考で活用する大学が非常に増えてきました。入学試験判定に利用したり、入学後の単位認定や成績評価の判定に利用されているようです。

対象は準2級から1級で、入学試験の場合はほとんど準2級から準1級が対象になっています。今回は英検の各級と大学受験において要求される英語のレベルについてこれまで経験してきた私自身の個人的な印象をもとにお話します。ご参考になれば幸いです。

まずは

1. 英検準2級

推薦入学や一般入試で利用している大学がかなりあります。英検協会では「高校中級程度」をレベル的な目安としていますが、それでも実際は高校生の大半はこの準2級に合格するのが難しいのが実情です。

この級に合格すると、そこそこ大学受験に対応できる素地ができているかな?という印象です。

共通テストでは40%~よくて60%ぐらいの得点率といったところでしょうか? ただ英語に対する自信はまだないでしょう。

まだ「大学受験で十分に戦える」というレベルではない。と言えます。

抽象的な表現の語彙力が不足しており、英字紙や雑誌、websiteを読んでも十分に理解できないでしょう。


2. 英検2級

大学受験で最も利用されているのが英検2級です。

英検協会では「高校卒業程度」としていますが、高校生でこの級に受かる力のある生徒は非常に少ないというのが私の印象です。実際は10%も受からないでしょう。

これに合格できれば大学受験を十分戦えるレベルです。ただし難関国立大、難関私立大を目指すのであればここからさらに準1級レベルに踏み込んでレベルの語彙力、長文読解力は欲しいところです。

この英検2級は共通テストよりレベル的には少し上という印象です。
2級合格の力があれば、共通テストで少し調子が悪くても得点率7割は固いでしょう。

8割越えも十分可能だと思います。大学受験にもっともに近いレベルですので受験生であればまずこの2級レベルの実力を身につけたいたいところです。

語彙力も2級レベルをある程度マスターしているのであれば大学受験に十分対応できます。「聴く」「話す」力も要求されますので、一般的な英語学習にも非常に有効であり、大学受験者がまず最初に目指すべきレベルだと思います。

実際は高校の上級レベルの生徒や大学生が主に受験しているのがこの2級ではないでしょうか。


このレベルの人は英語にある程度の自信がありますので、英文を読んだり、外国人と英語でコミュニケーションするというシチュエーションを避けたりしないはずです。

英字紙や英語のwebsiteにもどんどんチャレンジしていきたいところです。


3. 英検準1級


大学受験で準1級レベルを要求しているのはごく少数の難関国立大、難関私立大だけです。

英検協会では準1級を「大学中級程度」としていますが、実際の準1級受検者は英語専攻の大学生や社会人が大半ではないでしょうか。

高校生でこの準1級に合格しているのは帰国子女等を除けば非常に稀です。よほど英語が得意な生徒でなければ合格するのは難しい。

英語力に十分自信を持てるレベルです。

中学校、高校の英語教員や外資系企業などの英語力を要求される仕事を目指しているのであれば、いずれ合格しておきたい級です。

しかし、大学受験生であればこの級を目指して高校在学中にこの準1級合格に焦点を当てて勉強することはあまりお勧めしません。

語彙力や長文のレベルが大学受験レベルを超えていますので、効率のいい勉強で大学受験で高得点をとるという視点から考えると準1級合格のための勉強がそのまま大学受験に有効に役立つとは思えません。

しかし、準1級合格の実力のある高校生であれば、こと英語力に関して言えば東大、京大を含めた難関大学にチャレンジする力が十分あると思われますので、共通テストの後の一か月で希望大学の過去問などををしっかりやって志望大学の試験の傾向を掴んでおくことが最も有効な勉強法かと思われます。

また、英検準1級合格の実力があれば共通テストで得点率9割越えは固いと思います。調子が良ければ満点も可能なレベルです。英字新聞を辞書なしで読んだり、海外のネット情報にアクセスする力もありますから、英語については自信があるはずです。


4. 英検1級


英検協会では「大学上級程度」とされていますが、大学生でこの1級に合格しているのは難関大学の語学専攻の学生のごく一部だと思われます。

大学受験でこのレベルを要求する大学はありません。

大学受験に関してこのレベルであればどんな難関大学でも英語に関しては合格できるレベルと考えてよろしいです。難関大学の単位認定や成績評価に利用されていることが多いです。

英検1級は一般的に英語関連の最難関の資格といえます。

英検1級取得者は国家資格の「全国通訳案内士」において一次試験の英語筆記試験が免除される特典があります。その他、大学院等の入学試験においても英語の試験を免除する大学があります。


英検受検者は今後も増加する

英検の受検者は増加する傾向です。2020年の年間の総受検者が400万人に及びます。今後もますます増えていくと予想されます。

以上、英検と大学受験について話してきましたが高校においては以前はあまり英検に関心のなかった進学校においても受検を薦める動きが顕著になってきています。高校生の受験希望者が非常に増えてきた印象です。

ただ、大学受験については共通テスト、国公立二次試験、私大入試と、それぞれ傾向や内容が異なりますので個々の対策が必要です。英検対策のみでよいとは当然言えないところがあります。

ある程度の語彙力、長文読解力については共通する部分もありますが、それぞれの大学に対する独自の対応、勉強、情報収集が必要なのは言うまでもありません。

 

今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。


関連記事