関係代名詞

関係代名詞の What は特殊。他の関係代名詞との違いについて。

関係詞を理解していることは文法学習の上で重要項目です。英文法でつまずく人もこの関係代名詞、関係副詞の違いあたりからわからなくなるケースが多くなる感じがします。今回はそんな関係詞の中でも特殊なwhatの話です。

関係詞については前記事の関係代名詞と関係副詞の違い。 大事な英文法の基礎です。しっかり説明できるようになりましょう。関係副詞の why と how の使い方。他の関係詞と少し違います。でも説明しましたが、今回は関係代名詞のwhatだけに注目してみます。

まず、他の「関係代名詞」who, which, thatは以下のように定義づけられます。

1.直前に必ず名詞(先行詞)がある。
2.関係詞代名詞を含んだ節はこの先行詞を修飾する形容詞節である。
3.関係代名詞の後必ず、主語か目的語を欠いた不完全文が来る。

これに対して関係代名詞のwhatは

1.先行詞がない
2.whatを含む関係代名詞節は形容詞節ではなく名詞節
3.whatの後は主語か目的語を欠いた不完全文が来る。

1.2.が特殊です。先行詞がないわけですが、what の中に先行詞が含まれていると考えます。この点では複合関係詞(whateverとかhoweverなど)と同じ仲間です。先行詞と関係代名詞が合体していると考えましょう。

1.先行詞がないとはどういうことか?

まず、英文を見たときにwhatがあってその前に名詞がない。そしてそのwhatの後ろに主語か目的語のいずれかが欠けている不完全文がある場合、関係代名詞のwhatだと考えましょう。

そしてwhatを先行詞+関係代名詞の“the thing which”か”the person who”に置き換えてみましょう。こうすると意味がスーッと通じるはずです。

次に
2.whatを含む関係代名詞節は形容詞節ではなく名詞節

ということは、
what以下の節が主語、目的語、補語、前置詞の目的語のいずれかとして使われているということです。つまり他の関係代名詞と違い、文頭にも置けるということです。
英文中の品詞の役割についてはこれも前記事「品詞」と「句」、「節」の話。英文法の大事な基本ですから確認しておきましょう。をご参照ください。

それでは例文を見ましょう。

What is important to you is also important to me.
「あなたにとって大事なことは私にとっても大事なことです。」

(what節は主語。whatの後ろは主語がない不完全文。)

The children see only what interests them.
「子供は興味あるものしか見ない。」

(what節は目的語。whatの後ろは主語がない不完全文。)

She doesn’t like what you do.
「彼女はあなたのすることが好きじゃない。」

(what節は目的語。whatの後ろは目的語がない不完全文。)

Tanjiro is not what he was.
「今の炭次郎は以前の彼ではないのじゃ。」

(what節は補語。whatの後ろは補語がない不完全文。)

They were indifferent to what was happening in Georgia at the time.
「彼らはその時ジョージア州で起きていたことに無関心だった。」
(what節は前置詞toの目的語。whatの後ろは主語がない不完全文。)

いかがだったでしょうか?
最後に付け加えると、「先行詞」や「不完全文」「完全文」という文法用語は関係詞(関係代名詞、関係副詞、複合関係代名詞、複合関係副詞)の文法単元だけで使われるものです。接続詞の後ろに不完全文は来ませんし、同格の名詞節の前にある名詞を先行詞と呼んだりはしません。

最後に英語学習者、受験生にとって必須の構文をあげておきます。
どの試験にも頻出ですから。必ず覚えましょう。

A is to B what C is to D.
「AとBの関係はCとDの関係と同じだ。」

例文:
The voice of Mr. Smith is to John what a lullaby is to a baby.
「ジョンにとってスミス先生の声は赤ん坊にとっての子守歌と同じだ。」

今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。

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