副詞節

これが英文に頻繁に登場するこの単語 that の一番肝心なところだ!「接続詞」の that は名詞節をつくる!関係代名詞の that は形容詞節を作る!まず、こう考えればOKなんだよ!

接続詞の that については以前の記事でも取り上げていますが、ここで少し整理したいと思います。

この接続詞 that 、もちろん副詞節もつくっています。
でもほとんどの場合省略されていて、実際にはあまり見かけません。

ですからここはちょっと割り切って考えましょう。

英文中に that が登場したら、考えるべきは、関係代名詞の that 、接続詞の that、そして同格修飾の that です。

関係代名詞の that は制限用法(限定用法)のみで使用されます。
非制限用法(継続用法)では使用されません。

この that は先行詞を修飾する形容詞節を作ります。

実は 関係副詞の when, where, why, how に置き換えて使用できますが、省略されて実際にはほとんど見かけることがありません。

よって関係詞では関係代名詞の制限用法だけで使われていると思って間違いありません。

関係代名詞の that の前には必ず先行詞(名詞)があり、that の後ろには必ず名詞、代名詞を一つ欠いた不完全文がきます。

これが同格修飾の that と区別するポイントです。

以下に、接続詞の that についてまとめました。

同格修飾の that 同様、後ろには完全文がきて、名詞節をつくる点で共通していますのでこの2つを一緒に取り上げています。


関係代名詞の that ⇒ 形容詞節をつくる。

接続詞、同格修飾の that ⇒ 名詞節をつくる。


この記事を読んでいただければもう、英語長文において that で迷うことほとんどないと思います。



1.他動詞の後ろで that 節が目的語になっている。

2.形式主語構文の後ろで It に置き換えられる真主語をつくる。

3.同格修飾で名詞の後ろに名詞節をつくり、前の名詞を修飾する。

4.that 節が前置詞の目的語になる。



以下、例文を見ていきましょう。


1.他動詞の後ろで that 節が目的語になっている。

※英文で一番多く見かけるのはこれです。

I know that the painter is the nephew of the last emperor of the Qing Dynasty.
「その画家が清王朝の最期の皇帝の甥だということを知っています。」

I don’t doubt that he will come here on time.
「私は、彼が時間通りにここに来ると信じてます。」


2.形式主語構文の後ろで It に置き換えられる真主語をつくる。

※It + be動詞 ~ that ~ の文

It is outrageous that he should leave on time even though everyone is working overtime to meet deadlines.
「みんなが納期に間に合うように残業しているのに、彼が定時に退社するなんてとんでもない。」

It is very important that you should continue to work hard behind the scenes without worrying about what others think.
「人の評価を気にすることなく裏方として努力し続けることはとても大事なことです。」


3.同格修飾で名詞の後ろに名詞節をつくり、前の名詞を修飾する。

※前に置かれている名詞は fact, news, impression, belief, remark, idea, order, feeling といった事実、主張、考え、仮説といった頭の中にある抽象的なもので、失敗 failure や活動 action といった具体的な行動を示す名詞はほとんど用いられない。
名詞を2つ並べて後ろの名詞(名詞節)が前の名詞を修飾していると考えればよい。「~という事実」「~というニュース」「~という印象」と訳します。



The news that Japan, a small emerging country in the Far East, had defeated great power Russia made a deep impression on the boy’s mind.

「極東の小さな新興国である日本が、大国ロシアに勝ったというニュースは、少年の心に深い印象を与えた。」

The professor gave an order that  the student should bring liquid nitrogen to be used for the oxygen liquefaction experiment.
「教授からその学生に酸素の液化実験に使う液体窒素を持ってくるようにとの指示があった。」


4.that 節が前置詞の目的語になる。

※that 節を目的語にとれる前置詞は in と except だけ。この2つ以外で that 節が前置詞の目的語になることはありません。

in that ~「~という点で、~だから」

except that ~「~を除いて」

He had the great advantage in that the town is actually the place where he was born and raised.
「彼にはその町が実際に自分が生まれ育った場所であるという大きな利点があった。」

Her plan was ideal except that it is unlikely to fit within the originally planned budget.
「彼女のプランは、当初予定していた予算内に収まりそうにないことを除けば、理想的なものでした。」

 

今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。

関連記事
関係代名詞

入試に必ず出るから、この問題は絶対落とすな!どっちを使う?【which?それとも where?】関係代名詞と関係副詞の違いとその使い分けについて解説したぞ!しっかり覚えて必ず正解しろ!これは定番問題だから入試でこの問題を落とすダメージが大きいぞ!

英語に再挑戦
関係代名詞と関係副詞。合わせて関係詞と呼ばれます。 大学受験、英検、TOEICなどに必出の文法事項です。 問題でこれを間違えるとダメージ …