前置詞

【 as 】がわからなければ長文は読めない!イコール「=」のイメージを頭に叩き込むんだ!【as】の意味ならこれだけ覚えれば大丈夫だ!しょっちゅう出てくるこの単語の訳し方は反射的に体で覚えろ!

英語の文章を読んでいると本当によく出てきます。この”as”という単語。非常に短い言葉ですが、実は英語をクリアに理解する上で非常に大事なものです。今回はこのasのポイントを押さえていきましよう。
もうこれから英文でasに出会っても大丈夫です。自信をもってasに向き合いましょう。

asは品詞として次の3つの役割を果たしています。前置詞、副詞、接続詞。このうち接続詞としてのasが英文中で非常に重要な仕事をしています。一番大事なのはとにかく as という言葉はイコール「=」のイメージで捉えろということです。

関係代名詞としてのasもありますが、3つの品詞での意味を理解していれば特に関係代名詞のことを考える必要はありません。英語学者や言語学者として英語を勉強しているわけではありませんから。

大学受験生であればasは重要項目です。前置詞のas、副詞のas、接続詞のasの意味をしっかり理解しておきましょう。

まず、以下の意味を暗記してすぐ口に出せるようにしておきましょう。

1.前置詞のas(後ろに来るのは名詞です。)
・~として
・~の時
・~のように


2.副詞のas(後ろに来るのは形容詞か副詞です。)

・~と同じくらい

3.接続詞のas(後ろに来るのは節です。)

・~する時(時)
・~しながら(付帯状況)
・~なので、~だから(理由)
・~のように(様態)
・~するにつれて(比例)
・~に比べて(比較)

※上の訳からわかるようにasの基本的な意味は「同じ」ということです。asを見たら「=」の記号を思い浮かべると分かりやすいです。

では例文を見ていきましょう。

1.前置詞のas(後ろに来るのは名詞です。)

He did his duty as a Ninja.
「彼は忍者としての仕事を果たした。」

You can use this sofa as a bed.
「このソファはベッドとしても使えます。」

He showed me a picture of his father as a naval officer.
「彼は海軍士官だった時の父親の写真を私に見せた。」

As a child,  Yousuke lived in a small hut.
「子供の時、洋助は小さな小屋に住んでいた。」


2.副詞のas(後ろに来るのは形容詞か副詞です。)

Youjiro has practiced as hard as Sasuke.
「洋次郎は佐助と同じくらい懸命に稽古に励んできた。」

Sachiko is as tall as his brother.

「幸子は兄と同じくらい背が高い。」

※この”as~as”は中学校で原級を用いた「同等比較表現」と習いますが、前のasが前置詞のas。後ろのasが接続詞のasです。”as Sasuke has practiced.” あるいは”as his brother is tall.”のアンダーライン部分が省略されているわけです。

3.接続詞のas(後ろに来るのは節です。)

Just as he was going out, there was a phone call from her.
「彼が出かけようとした時、彼女から電話がかかって来た。」

Teruo was weeping as he listening to the Tetsunosuke’s story.
「輝夫は鉄之助の話を聴きながら泣いていた。」


As
 you are in charge of the matter, You should take the responsibility.

「キミがその件の担当者なのだから、責任を取るべきだ。」

Do it as I show you!
「私がするのと同じようにするのじゃ!」

As Kanako went up, the mountain air grew colder.
「加奈子が登っていくにつれてその山の空気は冷たくなっていった。」

Human is not so powerful as demons.
「人間は鬼ほど強くないのだ。」

※これも前述と同様に”as demons are powerful”のアンダーライン部分が省略されているわけです。

英語においては特に接続詞の”as”を見極めることが最重要です。6つの意味をしっかり身に着けておきましょう。

 

今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。

関連記事
前置詞

入試に出るから絶対覚えろ!【 agree, anxious, ask, familiar, tired, call, compare, consist, deal, air 】 前後に置かれた前置詞ですっかり意味が変わってしまう紛らわしい単語の代表格だ!こういった単語は前置詞とセットで覚えないと使えないんだ!しっかり読んで頭に叩き込め!

英語に再挑戦
一見すると似たように見える熟語でも形容詞や動詞とセットになる前置詞によって全然違う意味になってしまう代表的な熟語について。 TOEIC …
前置詞

何となくわかった気になるな!この因果関係を明確にしろ!【because of, on account of, thanks to, due to, owing to, from, of, over, through, with】「~のために」「~のせいで」といった原因や理由の表現、前置詞のニュアンスはこう理解しろ!

英語に再挑戦
「~の原因、理由で」「~のために」「~のせいで」を表す句、前置詞についてまとめてみました。 それぞれの後ろには基本的に名詞がきますので …
前置詞

これは入試に絶対出る!【 say, speak, talk, tell 】この基本的な4つの「話す」動詞。知ってるつもりでも実はほとんどの人が作文で正しく使えないんだ!ここで使い方をしっかり覚えろ!

英語に再挑戦
よく知っている単語でも、その意味や使い方を改めて訊かれると意外によくわからないことが多いものです。 今回はその代表の一つ、「話す」とい …
副詞

【倒置表現】は入試に必出だ!絶対に覚えろ!【 never, only, scarcely, hardly, rarely, no sooner, seldom, little, at no time, only 】 「否定の副詞の後は倒置する。」なぜひっくり返ってSVがVSになるんだ?「言いたいことを先に持ってくる」この「英語の大原則」がその理由だ!

英語に再挑戦
英語では普通、文は主語(S)+述語動詞(V)の順番で語が並びますが、時々これがV+Sとひっくり返ることがあります。 助動詞や動詞が主語 …