前置詞

【anything but と nothing but】の使い方。似ているようで正反対のその意味。


anything but と nothing but どちらも英文に頻繁に登場します。

でも、意味が取りにくい表現です。

この場合の but は後ろに名詞が来るので前置詞です。
「〜を除いて」という意味で使われています。

anything の any は冠詞の a, an や数詞の one 同様に元々は「1」を表す言葉。
1つ、あるいは複数にかかわらず、「何か1つでも」の意味を持ちます。


anything but A は 直訳すれば「Aを除いた何か」「A以外の何か」という否定表現となり「決してAではない」という意味で用いられます。


nothing は言葉どおり「何もない」なので、nothing but B であれば直訳すると「Bを除いた何ものでもない」つまり「Bしかない、Bにほかならない」という意味で使われます。


but は後ろに来る言葉、表現を強調する目的
で使われることがほとんどです。


anything but A: 決してAではない
nothing but B: Bしかない、Bにほかならない

以下、例文です。

anything but A: 決してAではない

He is anything but a liar.
「彼は決して嘘つきなんかじゃない。」

My mother can’t speak anything but Japanese.

「私の母は日本語しか話せない。」

This estimated figure is anything but what we have expected.
「この見積額は、私たちが予想したものとはかけ離れています。」


nothing but B: Bしかない、Bにほかならない

He is nothing but a scholar.
「彼は学者にすぎない。」

There are nothing but mountains as far as we can see in Hida.

「飛騨路は何処も山の中である。」

It was nothing but his delusion.

「それは、彼の妄想に他ならない。」


今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。

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