第5文型をいろいろと取り上げてきました。
これまでは動詞の後に目的語と補語が連続して並んでいるタイプの動詞を紹介してきました。
この場合、OCの判別も比較的に容易でした。
しかし、前回からは SVOC が少し見分けにくくなってくる動詞に焦点を当てています。
ここで取り上げる[regard] タイプの動詞ではOとCの間に as が入るのがポイントです。
前置詞、副詞、接続詞にかかわらず、[as]の本質的な意味は「=イコール」ですからそのままO=Cを表します。
[as]の後ろに名詞が来る場合がほとんどなので、前置詞+名詞のかたまりを副詞と考えるかもしれません。
しかし副詞は動詞が行われている舞台、ステージを示していますが、この[regard]タイプの動詞についてはその文脈から[as]の前の名詞と後ろの名詞、形容詞、分詞、形容詞相当句がイコール関係であることが容易に理解できるので副詞句ではないと簡単に判断できるはずです。
それでは例文を見てみましょう。
see(~と心に描く、想像する)
The French people saw Robespierre as a true revolutionary.
「フランス人民はロベスピエールを真の革命家だと思っていた。」
Some see the incident as a conspiracy.
「その事件を謀略とみる人もいる。」
look on(~とみなす、考える)
I looked on her act as sabotage for office work.
「私は彼女の行為を業務に対する妨害活動であるとみなしていた。」
I look on her as a quite perverse person.
「私は彼女をかなりひねくれた人だと見ています。」
choose(~として選ぶ、~とする)
He chose law as a study that would be useful in the future.
「彼は将来役立つ学問として法律を選択した。」
The village head chose Hikobei as the representative and sent him to Edo.
「名主は彦兵衛を代表に選び、江戸へ送り出した。」
※この場合のchoose、asの後ろには地位、役職名がくることがほとんどです。choose+O+Cの形はとりません。choose+O+as+Cです。
※以上のようなタイプの動詞の場合、補語Cは名詞、形容詞、形容詞句、分詞。
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。