5文型

気を付けろ!これは be動詞と同様に「~という状態で存在している」という意味の単語だ!第2文型 SVC をつくる動詞-その1 be動詞タイプ 補語を伴う 【sit, stand】

英語において文型の学習は非常に重要です。
しかし、
SV
SVC
SVO
SVOO
SVOC
といった5文型の種類を単に覚えることにはほとんど意味がありません。
自動詞、他動詞がどのようにそれぞれの文型で使われているのか?
あるいは文型そのものが持っている意味を理解することが一番重要です。

今回は文型を決定する重要動詞に注目します。

SVC 文型で使われるのは自動詞です。
この文型の持つ基本的な意味は「SはCだ。」S=Cです。

C(補語)になれるのは名詞、形容詞ですが、実際に形容詞だけでなく名詞も補語にできるのは be動詞, become, stay, remain, seem といった動詞ぐらいで非常に少なく、大部分の自動詞は形容詞か分詞を補語にしています。


私は以前、進行形(be動詞+現在分詞)や受動態(be動詞+過去分詞)をSVCの文型だと思っていましたが、文法的にはここで使われる現在分詞、過去分詞は動詞です。文の要素としてはVに分類されます。

動詞と形容詞の2つの役割があるので「分詞 participle」と呼ばれるわけです。

今回は 「SVC 文型をつくる動詞その1」として、「〜である」という状態を表す be動詞の「グループ」を取り上げます。


be動詞は第1文型SV、第2文型SVCで使われます。訳としては「〜にある。〜にいる。~である。」という表現が使われますが本来は「~の状態で存在している。」「存在する」というのが根本的な意味です。


SVC の文にあっては「SはCの状態で存在している。」ということです。

以下にこのグループの代表的な動詞を3つ取り上げました。

be動詞

sit(状態動詞)
stand(状態動詞)

それでは例文を見てみましょう。

be動詞


She is an idol singer.
「彼女はアイドル歌手である。」

He is arrogant.

「彼は傲慢である。」
※be動詞は名詞も形容詞も補語にできる。

sit(状態動詞)


She sat still by the window.
「彼女は窓辺にじっと座っていた。」
※補語には形容詞のみ。

stand(状態動詞)


Admiral Togo stood silent on the bridge.

「東郷提督は無言で艦橋に立っていた。」


いずれも「~という状態で存在している」という意味です。



今回は以上です。

ご精読いただきありがとうございました。

関連記事
品詞・句・節

これを知らずに英語の勉強を続けても無駄だ!【句と節、品詞、文の要素】この関係性を理解すれば英語の成績がどんどん伸びるのに多くの人がこれを適当にやり過ごして頭に叩き込んでいない。本当に残念なことだ!

英語に再挑戦
英語の成績が伸び悩んでいる人が意外と知らないこと。 受験勉強でも、資格試験でも、自己啓発でも英語学習を始めて一生懸命頑張っていたら成績 …
不定詞

使役動詞だけじゃない!「人に~させる」系の動詞をまとめたぞ!【 permit, allow, ask, enable, force, want, tell, ask, compel, require, request, advise, encourage, oblige, cause, teach, order, persuade, lead, drive, expect, wish, like 】 [ 動詞+人+to do ] 第5文型 SVOCを作る代表的な動詞はこれだ!この動詞を見たら、第5文型を予測しろ!OCが続くと思え!

英語に再挑戦
英語の文を速く読むためには主語、動詞を見た段階で文型を予測することが大事です。 今回は「人に〜させる」系の動詞をまとめてみました。  …
品詞・句・節

これを知ることが英語学習の一番の近道だ!【 名詞、代名詞、動詞、助動詞、形容詞、副詞、前置詞、接続詞、間投詞 8つの品詞と句、節 】自信がないならここでしっかり覚えろ!ハッキリ言ってこの役割が判らないと英語は理解できないぞ!

英語に再挑戦
英文法を学習する上で品詞について理解することはとても大事です。 英語における品詞の役割を理解していないと英語は理解できないといってもい …