お薦めポッドキャストプログラムのご紹介2回目です。
今回は歴史関連です。
前回のポッドキャストの紹介でもお話ししましたが、私は歴史関連のポッドキャストやYouTubeが好きでよく観たり聴いたりしています。
今回はその中でも私がほとんど毎回アップされるたびに欠かさず聴いている歴史関連のポッドキャストプログラムを4つご紹介します。
前回同様、アイコン画像を貼ったり、リンク設定はしていませんので、ご興味のある方は番組名を「コピペ」してご試聴下さい。
今回取り上げるのは
1.[ Ridiculous History by iHeart Radio ]
2.[ American History Tellers ]
3.[ History of Japan by Isaac Meyer ]
4.[ History Extra podcast ]
まず
1.[ Ridiculous History by iHeart Radio ]
いわゆる正史に登場してこないような、裏歴史、おもしろ話だけを取り扱った歴史談義のポッドキャストです。
合衆国や欧州の歴史を中心に世界史の中で決して教科書に取り上げられることのない奇談を取り扱っています。
この手の番組は資料収集やスクリプトの作成が容易でないと思いますが番組の一つ一つにプロデューサーの精力的な資料収集の跡が見られると同時にスクリプトの構成にも工夫が凝らされており、非常に好感がもてます。
それを二人のホストBen BowlinとNoel Brownが絶妙の掛け合いと話術で面白く可笑しく、ユーモアたっぷりに紹介してくれます。非常に楽しく聴ける番組です。
この番組は特に英語学習者向けではありません。あくまで合衆国内のリスナーを対象にした番組なので自然でしっかりしたナチュラルな英語です。
日本の事をとりあげることもあり、最近では「カーネルサンダースの呪い」[Curse of the Colonel]が秀逸でした。阪神タイガースのファンであればよくご存知のお話しですね?つい最近はカップヌードルの話題も。
私が特に面白いと思ったのはトラファルガーの戦いで戦死したネルソン提督の遺体を本国で埋葬するためにとったその遺体の保存方法の話しでした。いずれもネットで簡単に検索できますので是非聴いてみてください。
2.[ American History Tellers ]
アメリカ建国から現代まで起きた歴史的事件を取り上げたラジオドラマ仕立ての歴史教養番組です。ホストのLindsay Graham氏の語り口が非常に秀逸。
知らず知らずストーリーに引き込まれていきます。200年以上前の事件でも、まるで昨日起きたことのような臨場感で目の前に迫ってくる感じです。
資料収集、検証、スクリプト、演出、音響と、どれをとっても相当な努力、精力的な取り組みがなされている事が容易に察せられます。
前回の記事で紹介したVOAのLearning EnglishのプログラムMaking of the nationと合わせてアメリカ史を知るうえで非常に有益でかつ楽しんで聴けるポッドキャストのプログラムです。
番組の長さは40分程度。一つの話題を数回にわたって紹介することが多く、専門家のインタビューを紹介したりしながら深く掘り下げて真相に迫っていきます。
実は英語学習の醍醐味はこのような番組を生の英語で楽しめるようになるということだと思っています。
私の場合はたまたまこのようなカテゴリーの番組が好きなわけですが、どなたでも英語にある程度の自信が持てるようなったら無限に英語の情報源に直接アプローチできるようになるわけです。
英語を媒体にして今まで知らなかった、あるいは日本語に未だ訳されていない情報を手に入れることができるようになります。
本当の英語学習の楽しさはこのように広がっていくわけです。
3.[ History of Japan by Isaac Meyer ]
この番組は始まったと同時に聴き始めた私にとって一番聴取歴の長いポッドキャストです。
Isaac Meyer氏は函館に住んでいたことがあると以前、番組の中で語っていました。歴史の先生とのことですが、彼の日本史に関する知識の奥深さには敬服します。
一本の番組の制作にどれだけの労力を割いて、資料集め、スクリプト作成に尽力しているのか、毎回聴くたびに感心します。しかもまだお若い。
日本人以上に日本や日本文化に精通しているは当然ですが、日本史を神話の時代、古事記から話を起こして、清少納言や紫式部、三島由紀夫事件から田中角栄、日本のカルトから「黒い霧事件」や「ロッキード事件」プロ野球の歴史に至るまでその日本事象についての造詣の深さには毎回驚嘆させられます。
この人はどうやって情報を集めているのでしょうか?「いやきっと日本に住んでいるはずだ。」と思ってしまうはずです。
それをすべて英語で発信しており、米国内にも沢山のファンがいるようで、他の日本マニアの番組でも「どこそこでIssac meyerに会ったんだよ」という話が出てきます。「信長の野望」から戦国武将ファンになり、日本史にはまってしまうアメリカ人が沢山いるようです。
米国で日本文化の理解者やファンを増やしていただいているわけですからリスナーとしては感謝しかありません。
このIsaac Meyer氏のポッドキャストは「全国通訳案内士」を目指す方たちに是非お薦めします。あえて言えばmustなポッドキャストの一つと申し上げてもよろしいかと思います。
日本史、日本文化、日本的事象をどのように英語表現したらよいのか?
沢山のボキャブラリーが身につく上、英語での言い回しの参考になること請け合いです。是非ご試聴ください。
4.History Extra podcast
[BBC History magazine]のスタッフによる番組でそれぞれのテーマの専門家や研究者、著述者を招いてインタビュー形式でつくられている番組です。
取り上げるテーマはさまざまで、古代史から現代まで風俗から政治、哲学、美術、音楽あらゆる分野に及んでいます。
特に英語学習者向けに作られている番組ではありませんが、自然で、簡潔な表現で語られているので非常に聴きやすい番組です。
最近聴いたUFO関連の話題は非常に面白かった。
一つのテーマでおよそ30分から1時間程度。テキストにすると相当な量になるので、語彙力や読解力の向上にもなります。TOEICや英検のリスニング対策にもうってつけです。
まあ、そういうことよりもまず、私の場合、内容が面白くて聴いているだけなのです。
楽しんで聴けるポッドキャスト。お薦めです。
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。