第5文型をいろいろと取り上げてきました。
これまでは動詞の後に目的語と補語が連続して並んでいる、もしくはOCの間に[as]が入ってO+as+Cの形になるタイプの動詞を紹介してきました。
この形の場合、OCの判別も比較的容易でした。
しかし、[SVO+to不定詞]の形をつくる動詞は文型判定が非常に難しい。
これをSVOCの第5文型だと紹介している本もあれば、文型に当てはめず、単に[SVO+to不定詞]タイプの文として理解するようすすめている本もあります。
Oと[to不定詞]以下のカタマリに主語、述語関係があるのは理解できますが、それをC補語とするのであればそれは形容詞か名詞のいずれかであるはずです。しかし、その[to不定詞]が形容詞的用法か名詞的用法のいずれなのか頭を抱えてしまうこともよくあります。
よって私もこの形の文を単に[SVO+to不定詞タイプ]として紹介します。
このタイプの文を作る動詞は沢山ありますが、代表的なものを何回かに分けて取り上げています。
このタイプの動詞は原因が主語となる「無生物主語構文」が多いのも特徴的です。
今回は drive, persuade, order, lead, advise を使った文です。
以下、例文を見ていきましょう。
drive(駆り立てる、~せざるをえなようにする)
Impulse drove the boy to shoplift sweets.
「衝動に駆られて少年はお菓子を万引きした。」
※無生物主語文
A fierce sense of loyalty drove them to revenge.
「激しい忠誠心が彼らを復讐へと駆り立てた。」
※無生物主語文
persuade(説いて~させる、勧めて~させる)
The coach persuaded him to stay in the team.
「監督は彼をチームに残るよう説得した。」
The father persuaded his daughter to marry the millionaire.
「父親は娘にその大富豪と結婚するよう説得した。」
order(~するよう命じる)
The commander of the 7th Division ordered the 11th Infantry Regiment to rush 103 highland.
「第7師団長は第11歩兵連隊に103高地へ突撃するよう命令した。」
His superior officer ordered him to execute the spy with a pistol in an hour.
「上官は彼にそのスパイを一時間後に拳銃で処刑するよう命じた。」
lead(~する気にさせる、~させる誘因となる)
A friend’s success led him to invest in stocks.
「友人の成功をきっかけに、彼は株式投資を始めました。」
Overconfidence in strategy and disregard for information led the fleet to be defeated horribly.
「作戦に対する過信と情報の無視によりその艦隊は惨敗を喫した。」
advise(~するように勧める、忠告する)
The doctor advised her husband to quit smoking.
「その医者は彼女の夫にタバコをやめるよう勧めた。」
The riot police advised the onlookers to leave the area immediately.
「機動隊は見物人に直ちにその場から立ち去るよう勧告した。」
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。