第5文型を形成する動詞をいろいろと取り上げてきましたが、これまでは動詞の後に目的語と補語が連続して並んでいるタイプの動詞を紹介してきました。
この場合、OCの判別も容易でした。
しかし、ここからは SVOC が少し見分けにくくなってくる動詞です。
ここで取り上げるregard タイプの動詞ではOとCの間に as が入ります。
[as]の本質的な意味は「=イコール」ですからそのままO=Cを表します。
asの後ろに名詞が来る場合がほとんどなので、前置詞+名詞のかたまりを副詞と考えるかもしれません。
しかし副詞は動詞が行われている舞台、ステージを示していますが、このregardタイプの動詞についてはその文脈からasの前の名詞と後ろの名詞、形容詞、分詞、形容詞相当句がイコール関係であることが容易に理解できるので副詞句ではないと簡単に判断できるはずです。
それでは例文を見てみましょう。
regard(~とみなす、考える)
The townspeople regarded him as an outlaw.
「町の人々は彼を無法者だとみなしていた。」
The doctor regarded her symptoms as serious.
「医師は、彼女の症状を深刻に捉えていた。」
We regarded their relationship as having broken up.
「私たちは、2人の関係が破綻したとみなしました。」
※同じ「みなす」という意味でもregardは外見による判断、considerは熟慮や経験による判断。
think of(~とみなす、考える)
I think of her as a friend rather than a lover.
「私は彼女を恋人というよりも友人だと思っています。」
I was hard to think of him as high school student from his composure.
「彼の落ち着きぶりから高校生だとは思えなかった。」
She thought of herself as a paragon of beauty.
「彼女は自分を絶世の美女だと思っていた。」
※こういったタイプの動詞の場合、補語Cは名詞、形容詞、形容詞句、分詞。
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。