以下は自戒を込めて取り上げます。
英語の勉強に途中で挫折する人に共通すること。
これ、実は当然英語の学習だけではなく、何かを達成しようとしながらもそれを志半ばで諦めてしてしまう人に共通して言えることです。
いたって当たり前のことですが、途中で物事に挫折する人は大抵の場合、以下の四つが揃っていません。どれかが欠けているのではないでしょうか?
1.夢を持つこと。
2.目標を持つこと。
3.計画立てること。
4.実行すること。
「何かをやってみよう」と思い立った人はこの4つを頭に描くはずです。
そして実際には多くの人が「実行すること」でもがき苦しんでいるのではないでしょうか?
ただし、1~3の設定さえ自身でできていない人はほぼ確実に挫折するでしょう。
やはりよく言われるように、
「夢なき者に目標なし。」
「目標なき者に計画なし。」
「計画なき者に実行なし。」
「実行なき者に達成なし。」
「達成なき者に満足なし。」
です。
1.夢を持つこと。
何でもいいと思います。
とにかくポジティブなもの。
将来の職業。
行きたい大学。
英語ができるようになった「カッコいい自分」。
海外で活躍する自分。
何でもいいと思います。
何事も一番大事なのは「動機」と「モチベーションの維持」ですから。
夢を持つことは物事を成し遂げるための「原動力」であるのは言うまでもありません。
夢が無かったら努力は続きません。
2.目標を持つこと。
この設定は重要です。
「目標」には英語に限らず、どんな学習でも、あるいは仕事上の事でも
より具体的なものを掲げるようにすべきです。
「英語に対するの苦手意識をなくしたい。」
「とりあえず英語ができるようになりたい。」
「英語がペラペラに話せるようなりたい。」
「英語の成績を上げたい。」
といった抽象的なものではダメです。たぶんほとんどの人が挫折します。
目標は:
共通テストで○割の得点率
TOEICスコア○○〇点以上
英検〇級
といった達成した喜びが実感できるもの、
努力によって誰にでも到達するチャンスがあるに設定しましょう。
達成期日がはっきりして、実行計画が立てやすいものを「目標」として設定しましょう。
そしてここが肝心ですが、目標には少し背伸びするれば手の届くような「ちょっと控えめ」なものを設定しましょう。
高すぎる目標はただの「スローガン」です。
「スローガン」はやがて無視され、心の隅に追いやられます。
気にも留めなくなります。
そして結果的にモチベーションを下げてしまいます。
「とりあえずTOEICスコア○○〇点、英検〇級ならちょっと頑張れば達成できそうだ。」
自分の努力が具体的な成果に結びついていることが実感できる。
そんなことを「目標」として設定すべきです。
達成したら、その目標を更新しましょう。
いわゆるPDCA分析というものです。
これによって「夢」に近づいていることを実感できるはずです。
勉強の「やりがい」も感じて来るはずです。
3.計画を立てること。
自分が設定した目標を達成するためにどの程度の「英語力」が必要とされているかを見極めましょう。
目標達成のために必要な最低限のクリアすべき語彙力、文法力、読解力、リスリング力はハッキリしているはずです。
その達成のために必要な教材を選んで、1日にどれくらいやるか、何ページ進めるか、単語やイディオムは一日に何個覚えるのか、何日で一冊仕上げるのかを決めましょう。
ダラダラした計画、自分に甘い計画は百害あって一利なしです。
単語帳一冊覚えるのに何か月もかけるようではダメです。
それは非効率な勉強法です。
どれだけ勉強したか、何時間勉強したかは問題ではありません。
今日はどれだけ「身に付けたか」をいつも意識しましょう。
できるだけ短期間で集中して身につけることが効率的です。
一日の学習分量の計画を立ててこそ1週間、一か月の進捗が予想出来て、「進んでるな。」「少し遅れているな。」「よく出来ているな。」といったことが実感できるようになります。
これは仕事と同じですね。
ただ、注意したいのは「実行不可能な無理な計画」を立てないことです。
「無理な計画」は「無理な目標」同様に「スローガン」で終わってしまい、途中挫折へまっしぐらです。
あと、これも肝心。
一週間、一か月のうち何日かは学習できない日を想定しましょう。
「予定していた勉強できなかったことで落ち込まない。」
これも大事なことです。
英語学習を精神的な「重荷、負担」にしないことが肝心です。
4.実行すること。
当たり前ですが、「言うは易し、行うは難し」です。
これには「折れない心」が大事です。
根気が続かず、実行できずに多くの方が挫折していく。気が付くと全然進捗していないことが多い。これが多くの現実です。
学生のみなさんは何も問題がありません。
勉強に専念すればそれでよろしい。
ただ、社会人や家庭をお持ちの方はこれがなかなか難しい。
忙しい中、時間をとって勉強に当てることが難しい。
これについては以前の記事でも書いていますが、
とりわけ本業の仕事や家事、育児といった家庭生活と両立させることは難しい。
初めのうちは周囲の人も仕事もして、家事、子育てもして勉強してるのに「偉いね。」「頑張ってね。」と言ってくれます。
でも、時間が経つにつれてそれが物言わぬ「不満」につながって行くことが多々あります。
自分が無理をしないことも大事ですが、
周囲の人に我慢を強いることが無いようにすることも大切です。
英語学習は長期戦です。
本当に長期戦です。
継続することが一番大事なことです。
いろいろな意味で「無理は継続の大敵」です。
とにかく
「目標設定」
「計画」
「実行」
「評価」
「目標の更新」
そして決して
「諦めないこと」
これを実行したいですね。
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。