今回は第2文型 SVC をつくる動詞-その2 keepタイプです。
敬遠されがちな文法単元ですが、英語において5文型の学習は非常に重要です。
しかし、
SV
SVC
SVO
SVOO
SVOC
といった5文型の種類を単に覚えることはほとんど無意味です。
自動詞、他動詞がどのようにそれぞれの文型で使われているのか、
また、文型そのものが持っている意味を理解することが一番重要です。
今回はそれぞれの文型を決定する役割の重要動詞に注目します。
SVC 文型で使われるのは自動詞です。他動詞は使われません。
この文型の持つ基本的な意味は「SはCだ。」S=Cです。
C(補語)になれるのは名詞、形容詞ですが、実際に形容詞だけでなく名詞も補語にできるのは be動詞, become, stay, remain, seem といった動詞で非常に少なく、大部分の自動詞は形容詞か分詞を補語にしています。
私は以前、進行形(be動詞+現在分詞)や受動態(be動詞+過去分詞)をSVCの文型だと思っていましたが、文法的にはここで使われる現在分詞、過去分詞は動詞で文の要素としてはVに分類されます。
動詞と形容詞の2つの役割があるので「分詞 participle」と呼ばれるわけです。
今回は 「SVC 文型をつくる動詞-その2」として、「〜のままだ。」とという「ある状態を維持していること」を表す「keepグループ」を取り上げます。
「依然として~だ、~を維持する、~のまま、ずっと~だ。」こんな訳で表現されますが、SVC の文にあっては他の自動詞同様に「SはCの状態のままで存在している。」ということです。
このグループの代表的な動詞を5つ取り上げました。
keep(ずっと~の状態でいる)
hold(持続する、~のままでいる)
remain(存続する、とどまる)
stay(とどまる、~のままでいる)
lie(~の状態で横たわっている)
それでは例文を見てみましょう。
keep(ずっと~の状態でいる)
She kept quiet in front of the prosecutor.
「彼女は検察官の前でずっと黙っていた。」
hold(持続する、~のままでいる)
The weather held warm for a while.
「ここしばらくは暖かい日が続いた。」
remain(存続する、とどまる)
Even after graduating from high school, they remained good friends.
「高校を卒業した後も、二人は仲の良い友人であり続けました。」
stay(とどまる、~のままでいる)
How long are you going to stay an ordinary office worker?
「いつまで普通のサラリーマンでいるつもりなんだ?」
lie(~の状態で横たわっている、~の状態で置かれている)
My father closed his eyes and lay quiet on the bed.
「父は目を閉じ、ベットの上で静かに横たわっていた。」
Fresh snow lay thick on the trail leading to the summit.
「山頂に向かう登山道には新雪が厚く積もっていた。」
※この lay は自動詞 lie の過去形。(lie-lay-lain)
他動詞の lay の現在形と混同しないように。
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。