接続副詞は英文の中でよく見かけますが、本来の副詞や形容詞、複合関係副詞と混同することもあるので注意が必要です。
特に so や yet は本来 and so, and yet というふうに等位接続詞と一緒に使われますが and を消して単独で使われることも多いので、結果を表す so that の that を省略したものと形が同じなので混同しがちです。
接続副詞の so 「それゆえ、だから」なのか、so that 「その結果」なのかは文脈をよく読んで判断しなければなりません。
さらには後ろに仮定法を導くものもあるのでしっかり理解しておきましょう。
用途と代表的な接続副詞をまとめてみました。
例文と合わせてご覧下さい。
1.「付加」besides, moreover, also, furthermore(さらに、そのうえ)then(それから)
She is supporting her two younger brothers, besides her sick parents.
「彼女は病気の両親に加えて、2人の弟を養っています。」
Through martial arts, I want to train my physical strength, furthermore, my spirit.
「私は武道を通じて体力だけでなく、精神も鍛錬したいです。」
2.「例」merely(すなわち), that is (to say)(つまり),
for instance(たとえば)
Don’t give him importance, merely he is rich.
「単に金持ちだからといって彼を重要視してはいけない。」
He’s a politician who will do favors for that country, that is to say he’s a spy.
「彼はあの国に便宜を図ってくれる政治家、つまりスパイだよ。」
3.「因果」consequently(それゆえ), hence(したがって), so, thus, therefore(それゆえ、だから)
At that time, the military bought a large amount of rice in anticipation of the Siberian invasion, consequently, the price of rice skyrocketed.
「当時、シベリア出兵を見越して軍がコメを大量に買い付けた、その結果米価が高騰した。」
They could not find any conclusive evidence that he was the culprit. Thus, he was not charged.
「彼が犯人であるという決定的な証拠は見つからなかった。そのため、彼は不起訴となった。」
4.「逆説」nevertheless(それにもかかわらず), still, yet(それでもなお),however(しかしながら)
※複合関係副詞の however と区別する。
His experiments had failed at every turn. Nonetheless, he continued to believe in the hypothesis.
「彼の実験はことごとく失敗した。それにもかかわらず彼はその仮説を信じつづけた。」
You may visit my office on Monday, however, I’ll be away on a business trip.
「月曜日に事務所に来ても問題ないですが、でも私は出張で不在ですよ。」
5.「結果」otherwise, or else(さもないと)
※仮定法を導く otherwise と区別する。
Practice as hard as you can. otherwise, the juniors will overtake you.
「一生懸命練習しなさい。さもないと後輩に追い越されるぞ。」
I ran to school as fast as I could, otherwise I would have been late.
「学校まで全力で走った。さもないと遅刻していただろう。」
(これは仮定法)
Hurry up and submit your reports, or else you won’t be able to get the credits and you won’t be able to graduate.
「早くレポートを提出しろ。さもないと単位が取れずに卒業できなくなるよ。」
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。