どなたもよくご存知の助動詞 may。
may の使い方で少し注意しなければいけないこと。
may は基本的に許可、可能性、願い permission, possibility, wishを表す助動詞です。
一見丁寧な印象を受けますが、実は上から目線、つまり目上の人から目下の人対する視点が含まれていています。
使い方によっては失礼な表現になるので注意が必要です。
You may ~ や You may not ~は完全に上から目線です。
注意すべきは
1.肯定「~してもいいですよ」という表現
※「~してもいいですか?」という疑問表現に対して返答する場合、
Yes, you may.
だと上から目線になります。
Sure. / Of course you can. / Yes, certainly. / Why not? などを使いましょう。
May I borrow your dictionary for a while?
「ちょっと辞書借りてっていい?」
(へりくだって尋ねています)
Of course you can.
「もちろんいいわよ。」
May I ask you a question?
「質問してもよろしいでしょうか?」
Yes, Certainly.
「ええ、どうぞ。」
May I see the photo?
「そのお写真を拝見させていただいてもよろしいですか?」
Why not?
「どうぞ、どうぞ。」
2.否定「~してはいけない」という表現
※許可を求められたときに「~してはいけない」と否定の返答をする場合に
No, you may not. と言うと「許可しない」というよりさらにきつい「禁止の意味」になってしまいます。
次のように答える方がよろしいでしょう。
I’m sorry, you can’t. / I’m afraid you may not.
May I close the window? It’s a little chilly.
「窓を閉めてもいいですか。 少し肌寒いです。」
I’m sorry you can’t. We are ventilating the room.
「できなくてごめんね。 部屋の換気をしてるの。」
May I go home early today without overtime?
「今日は残業なしで早く帰っていいですか?」
I’m afraid you may not. I have something I want you to do a little.
「申し訳ないけど、 ちょっとやってほしいことがあるんだよ。」
may は上下関係を意識させられる言葉でしたね。
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。