条件を表す副詞節は英作文に血を通わせるの大事なパート。
接続詞をこの節の先頭に置いて、後に主語、動詞のSV構造を続ければOKです。
しかし、忘れていけないのはこの副詞節、未来の予想、条件を述べる場合は未来の事でも助動詞の will を使ってはいけない事。
助動詞、厳密にいうと法助動詞というのは動詞にたいする話し手の意志、思いの付与、介在ですから。「もしこうだったら、こうなる」といった条件は話し手の思いは関係ありませんから will が不要となるわけです。
英文法の学習においては単にそのルールを暗記するだけではなく、なぜそのようになっているのかにも思いを巡らせると身に付きやすくなります。
以下、副詞節を導く代表的な接続詞です。2語で出来ている句のように思えるものもありますが、ひとくくりで接続詞と考えてしまえばよろしい。
If+SV ~SがVすれば
once+SV ~いったんSがVすれば
unless+SV ~SがVしない限り
as long as+SV ~SがVする限り
in case+SV ~SがVする場合に、~SがVする事に備えて
それでは例文を見てみましょう。
If+SV ~SがVすれば
※if は直説法において現実的な条件を表し、仮定法においては非現実、実際にはあり得ない条件を表します。
If she did it, she broke our promise.
「もし彼女がやったのなら、私たちの約束を破ったことになる。」
(直説法)
If you are tired, let’s go home without working overtime today.
「疲れているなら、今日は残業せずに帰ろう。」
(直説法)
If you knew how I suffered, you wouldn’t say such cruel things.
「私がどんなに苦しんだか知っていたら、そんな残酷なことは言わないはずだ。」
(仮定法)
If I had known, I wouldn’t have said that.
「もし知っていたら、そんなことは言わなかっただろう。」
(仮定法)
once+SV ~いったんSがVすれば
This drug is dangerous, once you take it you can become addicted.
「この薬は危険で、一度服用すると中毒になる可能性がある。」
This app is very useful and once you get the hang of it, you can use it for a variety of things.
「このアプリは非常に便利で、使い方を覚えればさまざまな用途に使用できます。」
unless+SV ~SがVしない限り
※unless が仮定法と一緒に用いられることはほとんどない。
※unlessの後には肯定文が来ることに注意。
We won’t reach the mountain hut before sunset unless we walk faster.
「もっと速く歩かないと、日没までに山小屋に着かないぞ。」
Unless some effective measures are taken, the situation will not improve.
「何か有効な手立てを打たない限り状況は好転しないだろう。」
as long as+SV ~SがVする限り
You can join any club as long as it interests you.
「興味のあるものであれば、どのクラブに参加してもいいよ。」
It would be a nice place to live as long as it weren’t for the snow in the winter.
「冬の雪さえなければ住むのにいい場所なんだよね。」
※unless は否定的な条件、as long as は肯定的な条件を表します。使い分けましょう。
in case+SV ~SがVする場合に、~SがVする事に備えて
Please let me know in case my pronunciation is wrong.
「私の発音が間違っていたら教えてください。」
Although the shaking from this earthquake was not very strong, it is important to evacuate to higher ground in case a tsunami reaches the coast.
「今回の地震の揺れはそれほど強くなかったものの、津波が海岸に到達した場合に備えて高台へ避難することが重要です。」
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。