接続詞

この使い分けを頭に叩き込め!理由を表す接続詞【since,  because,  as】知らない奴が多すぎるぞ!

「~なので」という理由を述べる接続詞 [since,  because,  as ]は英文を読む場合、普段あまりその使い分けを意識しませんが、実際に作文で使う状況で「さて、どれを使うべきか?」ということになりがちです。
しかし、実は簡単で明確な使い分けがあります。


後ろに続く副詞節が「理由、原因」であれば迷うことなく[since, because] を使いましょう。

そして[as]は使用を避けた方が無難です。

以下にその使い分けのポイントを挙げてみました。


1.since

語源的には「その後、その時から、その結果として」という意味で時間的な「起点」を表します。

完了形で使われるときは後ろに時を表す名詞を置く前置詞として

「〜以来ずっと」という時間的な始点を表します。

接続詞としての意味は「〜以来、〜した時からずっと」という動作、行為の時間的始点の目印としての意味と、「その時からずっと〜だから」という理由の意味の2つを知っていれば十分です。

「ずっと〜だから、〜してるからこうなった」という意味で使われています。


接続詞としての用法のポイントは次の2つです。


・基本的に[since]は文頭に置かれ、理由を表す副詞節が続き、後ろに帰結節、主文が置かれます。


・理由の内容は「旧情報」つまり、話し手も聞き手も既に知っている情報です。


2.because

誰もが知っている「理由」を表す接続詞です。
語源的には [by+cause] で文字通り「その原因で、その理由で」という意味です。

使い方のポイントは以下の2つ。明らかに [since]の用法と異なります。

・基本的に[because]は文頭に置きません、文頭には帰結節である主文が置かれ、その後ろに理由を表す[because 節]が続きます。

・[because]の後ろに来る「理由、原因」の内容は「新情報」つまり、聞き手が初めて知る情報です。

もう、これで since と because の使い分けがハッキリしたと思います。


3.as


接続詞の他に副詞や前置詞として使われる[as]ですが、この言葉が持っている基本的なイメージは「=」イコールすなわち「同じ」です。


「時間が同じ」「様子が同じ」「程度が同じ」「同じ方向に同じ時間の流れで進んでいる」「同じ場所に並べて見る」といった多義語的性格が[as]の本質であることから文脈の中で [as] の意味が決まります。

「〜なので」という理由を訳として当ててみても別の見方によっては「〜しながら」とか「〜のように」という訳も当てはまるのではと思われることもよくあります。

従って、この[as]は誤解を生じさせないためにも「理由を表す接続詞」としては使わない方が無難です。

実際、米語では使用が推奨されていないようです。

明確に理由を表す場合は[since か because のいずれかを使う]この1択です。


・[as]は基本的に文頭に用いられます。


それでは例文を見てみましょう。


1.since

Since It’s been raining a lot lately, the prices of vegetables have skyrocketed.
「最近の長雨で、野菜の値段が高騰していますね。」
※長雨が続いていることは共通の認識。

Since he is popular with schoolgirls, I think he will win the election for the head of school council.

「彼は女子生徒からの人気も高いので、生徒会長選挙にも勝てると思います。」
※女子生徒に人気なのは皆知っていること。


2.because

She gave up on marrying him because she found out about his love of gambling.
「彼女は彼のギャンブル好きを知り、結婚をあきらめた。」
※聞き手が初めて聞く理由

The launch of the rocket failed because they made a mistake in installing parts during assembly work.

「ロケットの打ち上げが失敗したのは、組み立て作業で部品の取り付けを間違えたからだ。」
※初めて知った情報


3.as

As it was getting dark, the search was called off.
「暗くなってきたので捜索は中止になった。」
※「暗くなった時に捜索は中止になった。」とも訳せます。

As she was sorry, I forgave her.

「彼女が反省していたので、私は彼女を許した。」
※「反省しているように見えたから」の意味にもとれます。

繰り返しますが、「〜なので」という理由、原因を表す副詞節には接続詞[since, because]を使い、[as]を使うのは避けましょう。

since は文頭に置き、 becauseは文の後半に置きます。
sinceの後には「旧情報」が、becauseの後には「新情報」がくるというのが大事なポイントです。 

 

今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。

 

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