仮定法

order, demand, request 「仮定法現在」ああしろ、こうしろと気持ちを押し付ける表現です。


今回は仮定法現在 subjunctive present です。

「仮定法現在」とは現実に未だ行われていないことに対して、ああしろ、こうしろ、ああだ、こうだと気持を押し付ける表現です。

目の前でそれは行われていなし、そうなっていない、つまり非現実です。
それで仮定法の範疇に入れられているわけです。

使われるのは「気持ちを押し付ける動詞」「気持ちを押し付ける形容詞」です。

後ろにthat節がきて、そこには「should + 動詞の原形」か、「should が省略された動詞の原形」が来るのが特徴です。

注意すべきは
・米語においてはこの should が省略されて主語にの後にいきなり動詞の原形が来ることです。

気持ちを押し付ける動詞:

advise, order, demand, request, ask, propose, recommend, insist, suggest

(押しつけがましい要求、主張、提案、命令の意味の動詞。実際に行われておらず、「こうあるべきだ」という非現実を述べている仮定法を要求している動詞です。)

※ただし、注すべきは insist と suggest です。

この2つの動詞には主張する、提案するという意味の他に「言い張る」「ほのめかす、暗示、示唆する」という意味があり、この場合は現実、事実を主観的に述べているわけですから仮定法ではなく直説法の表現になります。

つまり that 節内が should か動詞の原形であれば要求、非現実の仮定法。that 節内が直説法の述語動詞(V)の形であればそれは主観的な事実を述べている直説法だということです。

上記の動詞が来たら、後ろの that節は仮定法だと早合点しないことです。


気持ちを押し付ける形容詞:

surprising, important, necessary, natural, essential, desirable

※これも上の動詞同様、that節が仮定法(shouldもしくは動詞の原形)であれば要求、「べきだ」を表し、直説法であれば主観的な判断を淡々と述べている文だということです。

動詞、形容詞いずれの場合もthat節内が仮定法なのか直説法なのかを見抜くことが大事です。


例文を見てみましょう。

The President insisted that our country should enter the war as a democratic camp.
「大統領は我が国も民主主義陣営として参戦すべきだと主張した。」
(仮定法)

The minister insisted that he was not involved in the corruption.

「その大臣は汚職に関与していないと言い張った。」
(直説法)

I suggested to the President that this work should be outsourced for cost reasons.

「私はこの業務をコストの点から外注すべきであると社長に提案した。」
(仮定法)

The president suggested that a bribe had been offered by the builder.

「社長は建設業者から賄賂の持ちかけがあったことをほのめかした。」
(直説法)

The councillor demanded that the mayor reply in writing.

「その議員は市長は書面で回答すべきだと要求した。」
(仮定法。shouldの省略)

It’s very important that pupils are watching the Paralympic games.
「児童がパラリンピックの試合を観戦していることは非常に大事なことです。」
(直説法。客観的事実)

It is very important from an educational point of view that pupils should watch  the Paralympic games.

「児童がパラリンピックの試合を観戦することこそが教育上非常に大事なことなのです。」
(仮定法。気持ちを押し付けています。)

今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。

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