仮定法

仮定法 I wish ~ の使い方。


今回は仮定法表現の[ I wish ~ ] についてです。


[ I wish ~ ] は非現実の仮定を述べて、「~ならいいのにと思う」
「~だったらよかったのになあと思う」といった願望、後悔、非難の気持ちを表現します。


注意すべきはその時制です。

以下の4つのパターンに注意して読めばOKです。

1.I wish + 仮定法過去「~ならいいのにと思う」
(今の気持ち、今の仮定)

2.I wish + 仮定法過去完了「~だったらよかったのになあと思う」(今の気持ち、過去の仮定)

3.I wished + 仮定法過去「~ならいいのにと思った」
(過去の気持ち、それと同じ時の仮定)

4.I wished + 仮定法過去完了「~だったらよかったのになあと思った」
(過去の気持ち、その時より過去の仮定)


※仮定法の時制は直説法と違い、現在のことを過去形で、過去の事を過去完了形で表現するのがルールです。
wish/wished の時制とは無関係です。


つまり、大事なのは、

・いつの気持ち(wish)なのか?

・いつのことを仮定しているのか?

この2点を読み取ればOKです。


以下、例文をご覧下さい。



相手への軽い非難を表現:


I wish you knew more about computer.

「あなたがもっとコンピューターに詳しいといいのに。」
※今の気持ち。

I wish you had known more about computer.
「あなたがもっとコンピューターに詳しかったらよかったのに。」
※もうすでに終わった話のことを今思っている。

I wished you knew more about computer.
「あなたがもっとコンピューターに詳しいといいのにと思った。」
※あの時の気持ち。

I wished you had known more about computer.
「あなたがもっとコンピューターに詳しかったらよかったのになあと思った。」
※もう済んだ話。


願望、後悔を表現:

I wish I could tell him how much I appreciate him.
「彼に感謝の気持ちを伝えられればなあ。」
※今の気持ち。

I wish I could have told him how much I appreciate him.
「彼に感謝の気持ちを伝えられたらよかったなあ。」
※過去の事を今後悔している。

I wished I could tell him how much I appreciate him.
「彼に感謝の気持ちを伝えられればなあ。と思った。」
※過去に思った願望。

I wished I could have told him how much I appreciate him.
「彼に感謝の気持ちを伝えられたらよかったなあ。と思った。」
※過去の時点でそれより過去の事を後悔。


この I wish/wished~の表現はいつのことをいつ思っているかを理解することがポイントです。

 

今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。

関連記事