副詞節

受験生なら必ず覚えろ!【no sooner than, hardly when, it is not until, it will not be long】これが「時」や「場所」を表す副詞節を作る代表的な接続詞だ!

これまで名詞節をつくる that を中心に話をしてきました。

今回は「時」( when は除きます)「場所」を表す副詞節をつくる接続詞を紹介します。

いずれも英文でよく見かけるとともに大学入試やTOEIC、英検で頻出の項目です。


しっかり押さえておきましょう。



1.no sooner ~ than …「~するとすぐに…」

2.hardly ~ when …「~するとすぐに…」

3.scarcely ~ before …「~するとすぐに…」

4.until「~までずっと」

5.by the time 「~までに」

6.It is not until ~ before …「~して初めて…する」

7.It will not be long before ~「もうすぐ~するだろう」

8.It has been(is) ~ since …「…してから~になる」

9.where, wherever



それでは例文を見ていきましょう。

1.no sooner ~ than …「~するとすぐに…」

※thanが導く副詞節が過去形の時、主節は過去完了形になります。

※no sooner は副詞の not の位置に置かれます。

※no sooner が文頭にくると必ず倒置がおきます。

He had no sooner entered the room than he opened the package she gave him.
「彼は部屋に入るとすぐに彼女からもらった包みを開けた。」

No sooner had the entrance ceremony been over than he rushed for the exit.

「入学式が終わるやいなや、かれは急いで出口に向かった。」
(倒置)


2.hardly ~ when …「~するとすぐに…」

※when が導く副詞節が過去形の時、主節は過去完了形になります。

※hardly は副詞の not の位置に置かれます。

※hardly が文頭にくると必ず倒置がおきます。

※when の代わりに before も使えます。

I had hardly taken my seat when the teacher walked into the classroom.
「僕が席に着くとすぐに先生が教室に入って来た。」

Hardly had I fallen asleep when I lay down in bed.

「ベッドで横になるとすねぐ眠ってしまった。」
(倒置)


3.scarcely ~ before …「~するとすぐに…」

※before が導く副詞節が過去形の時、主節は過去完了形になります。

※scarcely は副詞の not の位置に置かれます。

※scarcely が文頭にくると必ず倒置がおきます。

※before の代わりに when も使えます。


I had scarcely run a minute before I began to lose my breath.
「私は1分も走らないうちに、息が切れてきました。」

Scarcely had I realized that I did not bring the documents with me before I left my house.
「家を出るとすぐに書類を持ってきていないことに気が付いた。」

尚、上記の3つの表現は口語ではほとんど見かけません。固い表現なので普通は as soon as が使われます。[as soon as] を副詞節をつくる一つの接続詞と考えましょう。


4.until「~までずっと」

※ある時点まで動作、状態がずっと継続していたことに着目しています。

※until は副詞節をつくる接続詞だけでなく、副詞句をつくる前置詞としても使われます。

※until と till は意味は同じです。until は文語的で固い表現、till は口語的でくだけた表現です。会話文では till を使いましょう。

I had to stand all the time under the scorching sun until the break time came.
「休憩時間が来るまで僕は炎天下でずっと立っていなければならなかった。」


5.by the time 「~までに」

※前置詞である by と同様に期限である時点に着目してしています。
その時点でのある動作の完了、実現している状態に注目しているわけです。

※ as soon as と同様に [by the time] を一つの接続詞と考えましょう。

Don’t forget to get the laundry in by the time the sun goes down.
「日が陰る前に洗濯物を取り込んでおいてよ。」


6.It is not until ~ before …「~して初めて…する」

※[until ~] の部分を強調する強調構文です。

Unfortunately, It was not until they had been attacked by the enemy before the people realized the importance of having strong defense capacity.
「不幸なことに国民は敵の攻撃を受けて初めて強力な防衛力を持つことの重要性に気付いたのである。」


7.It will not be long before ~「もうすぐ~するだろう」

It will not be long before they see how smart I am.
「彼らも俺の賢さにもうすぐ気付くだろう。」


8.It has been(is) ~ since …「…してから~になる」

It’s been 20 years since we moved from Sagamihara to Hida.
「うちが相模原から飛騨に引っ越して20年になるなあ。」


9.where, wherever

We dug several wells where we thought there might be groundwater.
「地下水があるかもしれないと思ったところにいくつかの井戸を掘りました。」

Take a seat wherever you like.
「お好きな場所にお座りください。」

※場所を表す副詞節をつくるのはこの where と 複合関係副詞の wherever「~する所はどこへでも」だけです。



今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。

関連記事
副詞

【倒置表現】は入試に必出だ!絶対に覚えろ!【 never, only, scarcely, hardly, rarely, no sooner, seldom, little, at no time, only 】 「否定の副詞の後は倒置する。」なぜひっくり返ってSVがVSになるんだ?「言いたいことを先に持ってくる」この「英語の大原則」がその理由だ!

英語に再挑戦
英語では普通、文は主語(S)+述語動詞(V)の順番で語が並びますが、時々これがV+Sとひっくり返ることがあります。 助動詞や動詞が主語 …
完了形

君は過去形と現在完了形の違いをはっきり説明できるか?【現在完了形】と【現在完了進行形】は『今、この時』を鮮やかに表現しているんだ!英語で「今、この時」を表現しているのは現在完了形と現在進行形だけだ!

英語に再挑戦
英語において「動詞の現在形」は「今、この時」を表現できません。 「現在完了形 」 と 「現在完了進行形」そして「現在進行形」こそが「今 …
副詞

分かった気でいるかもしれないが、たぶん君は 【 already 】の本当の使い方を知らないと思う。完了形の表現でよく使われるこの副詞【 once, already, yet 】の正しい使い方をここで確認しておけ!整理したのでしっかり頭に叩き込め!

英語に再挑戦
once, already, yet の使い方。 現在完了の表現でお馴染みの誰でも知っている副詞ですが、意外と紛らわしい。 私も …