「複合関係副詞」は英文内に2種類の副詞節を作ります。
作るのは「強調」(場所、時)を意味する副詞節か「譲歩」を意味する副詞節。
「関係副詞」のように形容詞節は作りません。
また、「複合関係代名詞」のように名詞節を作ったりもしません。
先行詞を伴わず、先行詞と関係副詞が一緒になっているので複合関係副詞と呼ばれます。
後ろには関係副詞と同じく完全文がきます。
複合関係副詞は以下の3つです。
1.whenever
※『強調』(時)の副詞節「~する時はいつでも」
※『譲歩』(時)の副詞節「たとえいつ~しようとも」= no matter when
2.wherever
※『強調』(場所)の副詞節「~する所はどこ(へ)でも」
※『譲歩』(場所)の副詞節「たとえどこで(へ)~しても」= no matter where
3.however
※『強調』の副詞節はありません。『譲歩』の副詞節のみです。
however + 形容詞or副詞
※『程度の譲歩』の副詞節「どんなに~しても」
= no matter how + 形容詞or副詞
however
※『方法の譲歩』の副詞節「どんな方法で~しようとも」
= by whatever means
以下、例文をご覧ください。
Whenever I study, I always play Mozart music to help me concentrate.
「勉強するときはいつでも集中力を高めるためにモーツァルトの曲をかけている。」
Always carry your cellphone with you whenever you go out so that you can handle any problems.
「外出時には常に携帯電話を持ち歩き、トラブルに対応できるようにしておいてくれ。」
She’s very clever, so whenever she’s asked a question she’s always ready to answer.
「彼女は聡明ですからいつ質問されても即座に回答できますよ。」
We will accompany you wherever you go, even to hell.
「あなたが行くならどこへでもお供いたします。たとえ地獄でも。」
Wherever a fire breaks out, we can arrive at the site within 10 minutes from this fire station.
「どこで火災が発生しても、この消防署から10分以内に現場に到着することができます。」
Wherever they are hiding, this drone can locate them by mobile phone signals.
「どんな場所に隠れていてもこの無人機は携帯電話の電波で彼らの居場所を突き止められる。」
He was so tired that however loudly I called out to him, he did not wake up.
「彼はとても疲れていて、私がどんなに大きな声で呼んでも起きてこなかった。」
However hard you study, you won’t get any good results because you’re doing it wrong.
「どんなに一生懸命勉強しても、いい結果が出ないのは、やり方が間違っているからです。」
We don’t disagree with you. You may do it however you like.
「私たちはあなたの意見に反対しません。あなたの好きなようにしてください。」
However many friends you already have, if you don’t have a best friend in that group, that’s not necessarily a good thing.
「どんなに多くの友達がいても、その中に親友がいなければ、それは必ずしも良いことではありません。」
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。