英語において5文型の学習は非常に重要です。
しかし、5文型の種類を単に覚えることはあまり意味の無いことです。
自動詞、他動詞がどのようにそれぞれの文型で使われているのか、
また、文型そのものが持っている意味を理解することが一番重要です。
今回はそれぞれの文型を決定する役割の重要動詞に注目します。
SVC 文型で使われるのは自動詞です。他動詞は使われません。
この文型の持つ基本的な意味は「SはCだ。」S=Cです。
C(補語)になれるのは名詞、形容詞ですが、実際に形容詞だけでなく名詞も補語にできるのは be動詞, become, stay, remain, seem といった動詞で非常に少なく、大部分の自動詞は形容詞か分詞を補語にしています。
私は以前、進行形(be動詞+現在分詞)や受動態(be動詞+過去分詞)をSVCの文型だと思っていましたが、ここで使われる現在分詞、過去分詞は動詞であり、文の要素としては文法的にVに分類されます。
動詞と形容詞の2つの役割があるので「分詞 participle」と呼ばれるわけです。
今回は 「SVC 文型をつくる動詞-その3」として、「〜になる」という変化を表す「becomeグループ」を取り上げます。
このグループの代表的な動詞を5つ取り上げました。
become(変化する)
grow(徐々に起こる変化)
get(急激に起きる変化)
come(良い方向への変化)
turn(質の変化)
go(悪い方向への変化)
run(悪化する)
fall(突然の状態変化)
prove(証明する)
それでは例文を見ていきましょう。
become(変化する)
He became a doctor.
「彼は医者になった。」
She became beautiful.
「彼女は美しくなった。」
※becomeは名詞、形容詞のいずれも補語にできます。
grow(徐々に起こる変化)
My son grew smarter these days.
「息子も最近賢くなってきた。」
get(急激に起きる変化)
Hearing that story, my father got angry.
「その話を聞くと父は怒り出した。」
come(良い方向への変化)
His longtime dream came true.
「彼の長年の夢が実現した。」
turn(質の変化)
Sake that had been stored for a long time turned sour.
「長い間保管していた酒が酸っぱくなった。」
go(悪い方向への変化)
He went mad.
「彼は発狂した。」
Eventually his company went bankrupt.
「結局彼の会社は破産した。」
run(悪化する)
Wheat ran short due to the war.
「戦争で小麦が不足した。」
fall(突然の状態変化)
The soldier fell dead in enemy lines.
「その兵士は敵陣で戦死した。」
prove(証明する)
His guess proved misplaced.
「彼の推測が見事に外れた。」
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。