過去の習慣を表す would と used to については以前の記事でも紹介させていただきました。
今回は特に used to と was を使った表現についてお話しします。
used to は過去の状態や習慣を現在と対比する表現ですが、be動詞の was や were とはどのように違うのでしょうか?
この点は英文読解では特に問題はないと思いますが、作文や会話で少し注意が必要です。
以下の2点を取り上げます。
1.used to be はすでに「昔と現在は違う」という意味をすでに含んでいるので過去の具体的な期間を示す副詞句は使わない。
2.was や were は過去を表す語句を一緒に使う。これがないと一体いつのことなのか漠然として分らない。
まず
1.used to be はすでに「昔と現在は違う」という意味をすでに含んでいるので過去の具体的な期間を示す副詞句は使わない。
There used to be a post office here.
「ここにはかつて郵便局があった。」
※昔と今が違うということを強調して言いたいので具体的な時期は不要。
✖ There would be a post office here. という表現はありません。
過去の習慣を表す would が使えるのは動作動詞のみです。状態動詞の be 動詞とは一緒には使えません。また、would を使う場合基本的に主語は人です。
✖ There used to be a post office when I was in elementary school.
という表現はしないようです。
例文
There used to be the campus of the Faculty of Agriculture at the location of this shopping mall.
「このショッピングモールの場所には農学部のキャンパスがあった。」
I used to drink whiskey a lot, but nowadays I drink sake exclusively.
「昔はよくウィスキーを飲んだものだが、最近はもっぱら日本酒だね。」
2.was や were は過去を表す語句を一緒に使う。これがないと一体いつのことなのか漠然として分らない。
There was a post office when I was in elementary school.
「私が小学生の頃、ここに郵便局がありました。」
※when I was in elementary school がないと具体的にいつのことなのか分かりません。
「過去形は過去を表す語句と一緒に使う」ことが原則です。
例文
When I lived in Ofuna, there was a large field here.
「私が大船に住んでいた頃はここに広い畑がありました。」
There were many British trading houses in Kannai at the end of the Edo period.
「幕末の関内にはたくさんの英国商館がありました。」
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。