[good] は英語を習いたてのころ最初に覚える形容詞。
「良い」という意味なら誰でも知っているでしょう。
しかし、この good 「良い」という意味では訳として当てはまらない場面にもよく出くわす単語です。
「良い」以外に、「十分に基準を満たしている、能力がある、かなりの」といった意味で理解した方が判りやすい場面が頻繁に登場します。
今回は初見では少し意味を推測できない good を使った慣用句を取り上げます。
いずれも英文中で目にする頻度の高いものです。
今回は以下の3つです。
a good few(かなり多くの)
as good as(まるで~も同然、~したも同然)
for good(これきり、それきり)
それでは例文を見てみましょう。
a good few(かなり多くの)
A good few students of the engineering department attended Professor Iijima’s retirement lecture.
「飯島先生の退職記念講演会には、工学部の学生もかなり参加しました。」
The famous novelist had sojourned in the village for a good few weeks.
「その有名な小説家はその村に数週間滞在していた。」
as good as(まるで~も同然、~したも同然)
※通常、形容詞や動詞の前に置かれる
Since they made up after a quarrel last month, they’re as good as newlyweds.
「先月、喧嘩の末に仲直りした二人は、もう新婚同然だ。」
Since our ace pitcher is pitching, this point difference in the 7th inning is as good as won.
「うちのチームのエースが投げているんだから、7回でこの点差なら勝ったも同然だ。」
for good(これきり、それきり)
I won’t see her for good.
「もうこれきり彼女とは会いません。」
After that year’s season ended, he never wore the uniform for good.
「その年のシーズンが終了した後、彼は永久にユニフォームを着ることはなかった。」
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。