英語の単語を日本語訳で覚えていると自動詞なのか他動詞なのかがよく分からなくなってしまうことがあります。
特に「〜と一緒に〜する」、「〜について〜する」「〜に着く、反対する、答える、従う」といった表現は英語にする時、該当する動詞が簡単に思い浮かんでも、「はて?後ろの名詞に前置詞が必要なのか、不要なのか?」と考えてしまうことが多いです。
つまり自動詞であれば後ろに前置詞+名詞のセットで副詞句をとり、
他動詞であれば直後に名詞(目的語)がくるわけです。
そこで、今回はつい自動詞と勘違いして後ろに前置詞をつけてしまいがちな代表的な他動詞を紹介します。
これで、英作文に少し自信がつくはずです。
以下例文と合わせてご覧下さい。
attend(~に出席する)
answer(~に答える)
approach(~に近づく)
accompany(~を伴って行く)
enter(~に入る)
discuss(~について議論する)
contact(~に連絡を取る)
marry(~と結婚する)
mention(~について言う)
oppose(~に反対する)
obey(~に従う)
reach(~に到着する)
resemble(~に似ている)
survive(~より長生きする、~を生き残る)
attend(~に出席する)
※to不要。attend to で「注意して聞く」という意味の自動詞扱いになります。
Taro was tired after returning from his business trip, but he had to attend a meeting after work.
「太郎は出張から帰って疲れていたが、終業後の会議に出席しなければならなかった。」
answer(~に答える)
※to不要。
You should answer small children’s questions with sincerity and politeness.
「小さな子どもの質問には、誠実に丁寧に答えてあげましょう。」
approach(~に近づく)
※to不要。
A man in a black coat approached my car which was stopped at a traffic light.
「黒いコートを着た男が信号待ちで停車していた私の車に近づいてきた。」
accompany(~を伴って行く)
※with不要。
I accompanied my wife to visit my son who lives in Aobayama, Sendai.
「私は妻を伴って仙台の青葉山に住む息子を訪ねた。」
enter(~に入る)
※to, into不要。
The British warship Phaeton entered Nagasaki Port with the Dutch flag to deceive the officials of the Shogunate.
「イギリスの軍艦フェートン号は幕府の役人を欺くためにオランダ国旗を掲げて長崎港に入ってきた。」
discuss(~について議論する)
※about不要。
We discussed whether bananas are included in the excursion snacks in class.
「僕たちはバナナは遠足のおやつに含まれるかどうかをクラスで議論した。」
contact(~に連絡を取る)
※toやwith不要。
Godzilla has appeared in Sagami Bay. This is a national emergency. Contact the Prime Minister’s Office immediately.
「ゴジラが相模湾に現れた。これは国家の緊急事態だ。すぐに官邸に連絡を取れ。」
marry(~と結婚する)
※with不要。
Henry VIII divorced Queen Catherine and separated the Anglican Church from the Catholic Church in order to marry his mistress Anne Boleyn.
「ヘンリー8世は王妃キャサリンと離婚して、愛人のアン・ブーリンと結婚するためにイングランド国教会をカトリック教会から分離させた。」
mention(~について言う)
※about不要。
The young man mentioned that he and my son had been classmates in high school.
「その若い男性は私の息子と高校時代の同級生だと言った。」
oppose(~に反対する)
※to不要。
The party strongly opposes our ability to attack enemy bases.
「その政党は我が国が敵基地の攻撃能力を持つことに強く反対している。」
obey(~に従う)
※to不要。
The Romans knew that it was important to obey the laws of nature in order to build a sturdy structure.
「ローマ人は、頑丈な建造物を作るために自然の法則に従うことが重要であることを知っていた。」
reach(~に到着する、達する)
※to不要。
The mild-mannered manager finally reached the end of his patience with her repeated selfish behavior.
「彼女の度重なるわがままな言動に温厚な部長もついに我慢の限界に達した。」
resemble(~に似ている)
※to不要。
The beautiful daughter didn’t resemble her parents at all.
「その美しい娘は彼女の両親に全く似ていなかった。」
survive(~より長生きする、~を生き残る)
※前置詞不要。
My mother survived my father by two years.
「私の母は父に先立たれて、二年後に亡くなった。」
His grandpa was a Marine who survived the fierce battle of Peleliu Island.
「彼の祖父はペリリュー島の激戦を生き残った海兵隊員だった。」
尚、今回取り上げた単語はいずれも自動詞として使われることがあり、その場合は当然その後ろに前置詞が置かれることもありますので、他動詞であると決めつけない様に注意が必要です。
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。