in order to と so as to どちらも目的を表す不定詞の副詞的用法です。
どちらも「〜するために」という訳が当てられることが多い頻出表現です。
ではこの2つの表現の違いは何でしょうか?
意味が全く同じなら2つの表現は必要ない訳です。
当然ですが、それぞれ、意味が異なっているのでネイティブは使い分けているわけです。
以下の説明を読んだ後に実際の英文を読んで見るとハッキリその使い分け、意味の違いがわかるはずです。
まず
in order to
to は to 不定詞をつくるための to ですから「〜する方向に向かっている」というのが基本にあります。order は秩序、順番、枠内という感覚で「~するという方向に向かっている枠の中で、それに向かって一生懸命頑張っている。」というのが基本的なニュアンスです。
つまり「〜することに向かっている」その過程に着目しています。
so as to
こちらの to も同様に to 不定詞を作りますが、こちらの to は方向と同時に到達点も含んでいます。よってこちらは〜することによって到達した「結果がこうなるように」ということを意識しています。
つまり「その結果」に着目しています。
要するに
in order to は途中の過程に注目している。
so as to は結果に注目している。
こう考えると分かり易い。
もちろん「〜しない様に」「〜にならない様に」といった否定表現も在りますが、not は不定詞の to の前に持ってくればいいだけですから、作るのは簡単です。
それでは例文を見てみましょう。
in order to
My brother wants to study abroad in the United States for a year in order to get used to English.
「私の弟は英語に慣れるために1年間、米国に留学したいと思っている。」
Let’s work together as a team in order to make this project a success.
「このプロジェクトを成功させるために、チーム一丸となって頑張りましょう。」
He walked down the street with his hat pulled down in order not to be noticed by his friends.
「彼は友達に気づかれないように帽子を深く被って通りを歩いた。」
so as to
Yoko went on a diet so as to have a slender body like a model.
「モデルのようなスレンダーな体型を目指し、ダイエットに励んだ洋子。」
Study hard so as to pass the entrance exam.
「入学試験に合格するよう一生懸命勉強しなさい。」
Ninja were dressed in black so as not to stand out in the dark.
「忍者は暗闇で目立たぬよう黒装束を着ていた。」
これで in order to と so as to の着目点の違いが分かったと思います。
今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。