副詞

実はほとんどの人が知らないぞ!【so と such の違い】so~that,  such~that  接続詞の that を用いた程度、結果を表す副詞節はこうやって作れ!

接続詞の that は本当に汎用性の高い接続詞です。

弊ブログでも名詞節、副詞節をつくる that の例を取り上げてきましたが、今回は「程度や結果」を表す副詞節について述べてみたいと思います。

この構文では副詞の so形容詞の such が一緒につかわれます。

少し煩雑な使い方のルールがありますのでこれについても説明したいと思います。

以下、今回のポイントです。例文と一緒にご覧下さい。


1.so~that…「…するほど~」「とても~なので…」

※程度に注目している場合は「…するほど~」の意味です。

※結果に注目している場合は「とても~なので…」の意味です。

※程度に注目しているのか、結果に重点を置いているのかは文脈で判断します。

The campus in Nagakute is so green that it feels like a picnic.
「長久手のキャンパスは緑が多く、ピクニック気分が味わえます。」
(程度に注目)

The slope to the Aobayama campus was so steep that we decided to take the subway.

「青葉山キャンパスへの坂道があまりにも急だったので、私たちは地下鉄で移動することにしました。」
(結果に注目)


2.such~that…「…するほど~」「とても~なので…」

※程度に注目している場合は「…するほど~」の意味です。

※結果に注目している場合は「とても~なので…」の意味です。

※程度に注目しているのか、結果に重点を置いているのかは文脈で判断します。

※つまり[so~that…]構文も[such~that…]構文も同じ構文であり、互いに書き換えることができます。

※ただし、so と such の使い勝手が異なるので以下のような注意が必要です。

The customer was such a beautiful woman that I couldn’t face up to her.
「そのお客様は、私が顔を上げられないほどの美人でした。」
(程度に注目)

It was such a beautiful day that I went to Yagiyama Benny Land with the whole family.
「とてもいい天気だったので、家族みんなで八木山ベニーランドに行ってきました。」
(結果に注目)


3.so と such の使い方

※ such は形容詞、so は副詞です。
よって [such a beautiful woman] が [so beautiful a woman] というように語順が変わります。

※so は複数形名詞には使えません。必ず[so+形容詞+a(an)+単数名詞]という形になります。

※so は数量形容詞の many, much とセットで使えます。
[so many+名詞複数形][so much+名詞単数形]どちらもOKです。

※such は複数形名詞にも単数形名詞にも使えます。
[such+形容詞+名詞複数形][such+a(an)+形容詞+名詞単数形]どちらもOKです。

※such は数量形容詞の many, much とセットで使えません。[such many+名詞複数形][such much+名詞単数形]という表現はありません。


The transfer student, Eri, was so cute a girl that none of us bumpkin boys could talk to her.

「転校生の恵理ちゃんは、とてもかわいい女の子だったので、私たち田舎者の男子は誰も彼女に話しかけられませんでした。」

There were so many monkeys on the trail that she couldn’t move forward.
「登山道にあまりに沢山の猿がいたので彼女は前に進めませんでした。」

We were having so much fun that she didn’t realize the curfew time had already passed.

「あまりの楽しさに、彼女は門限の時間が過ぎていることに気づかなかった。」

He found such interesting books on the shelf that he couldn’t contain his curiosity.
「本棚には、彼の好奇心を抑えることができないほど面白い本が並んでいた。」


4.「結果」を表す[SV~, so that SV~]との区別

※以前に記事でも取り上げましたが、この構文は「結果」「目的」の両方の意味の可能性があり、それは前後関係、文脈で判断されます。
カンマがあるから「結果」と早合点しない様にしましょう。
この表現は that がよく省略され、[SV~, so SV~]になることが多い。「程度」「結果」の[so~that]の場合は ほとんどの場合、形容詞か副詞が入っています。

He was unable to proceed with negotiations to his advantage, so he signed the treaty that was fiercely opposed by the people.
「彼は交渉を有利に進めることが出来なかった。その結果国民の猛反発を受けるような条約を締結してしまった。」
(結果に着目)

He bought a pack of dried mango fruit, so it made his wife happy.

「彼は妻を喜ばせようとマンゴーのドライフルーツを一袋買った。」
(目的)


5.such と that の間に形容詞、副詞がない場合もあります。

※この場合、「その程度」を聞き手、読み手の想像にゆだねています。

His handwriting was such that no one could read his letter.「字があまりにも汚かったので誰も彼の手紙を判読できなかった。」

The result was such that they all remained silent.
「その結果を受けて、みな押し黙った。」

 


今回は以上です。
ご精読いただきありがとうございました。

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